スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

観音寺記念&出来事の一回性

2006-10-17 20:58:10 | 競輪
 観音寺記念(映像)。前を取ったのは市田選手で,3番手に武田選手,中団の5番手に佐々木選手,後方8番手に伏見選手で周回。セオリー通りに伏見選手が上昇しようとすると,これを見て武田選手も動き,市田選手を抑えて先頭に。伏見選手もそのまま上昇して打鐘前のバックでは先行争いになり,一旦は伏見選手が前に出たのですが,内を開けたまま流したので,再び内から武田選手が出て先行。これを佐々木選手がホームから叩きに出たのですが,飯嶋選手の牽制で後退。このとき内が開き,伏見選手がそこをついたのですが,戻った飯嶋選手が武田選手の番手を死守。伏見選手の番手の村本選手が3番手に切替えました。市田選手が3~4コーナーにかけて猛然と捲ってきたのですが前には届かず,先行した武田選手を捕えて飯嶋選手が優勝。武田選手が2着に残り,3着は村本選手でした。武田選手は伏見選手の隙をついて先行したのが好判断。飯嶋選手の協力はありましたが,だれにも捲らせなかったわけで,強いレースをしたといえるでしょう。一方の伏見選手,バックで内をついた判断自体はよかったと思いますが,やや思い切りに欠けた感があります。佐々木選手は結果として叩けなかったわけですから,今日のところは力不足というほかありません。優勝した栃木の飯嶋則之選手は,確か自転車競技で強化選手になったことがあったと思うのですが,競輪ではさしたる実績はなく,これが記念初優勝。というより,記念の決勝自体,今回が初めてでした。今回は4日間のうち,武田選手の番手が3レース,残る1レースも伏見選手の番手を回れて,つきがあったようにも思います。
 明日は大井TCKディスタフです。日本テレビ盃で4着と好走したグリンセレブ◎に期待。トゥインクルレディー賞を勝ったアウスレーゼ○が相手で,穴に笠松から遠征のクインオブクイン▲。あとはエトワールフルーヴ△とベルモントノーヴァ△。

 満員電車で老人に席を譲るといっても,それは一般的に考えることはできません。そういうケースというのはいくらでもあって,その各々のケースはすべて違うのであって,すべてを個別のケースとして考える必要があると思うのです。もちろんこのケースに限らず,どんな出来事も,その出来事として考えるなら,ただ1度だけ生じるのであって,似たような出来事が生じるということはあったとしても,まったく同一の出来事が2度,あるいはそれ以上生じるということはありません。これはたぶん否定のしようがないだろうと思います。だとしたら,あるときに老人に席を譲ることを意志したとしても,その意志したということ自体がただ1度の出来事と考えるべきで,そのときには意志しないという選択はなかったと考えるべきであろうと思うのです。同様に,その意志が生じてもおかしくないような状況にある人が遭遇したときに,これを意志しなかったとしても,その出来事においてはその人はそう意志するという選択はなかった,あるいはそう意志することが不可能であったと考えるべきではないかと思うのです。そしてこう考える限り,人間に自由意志はないという結論は覆せないと思います。
コメント
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