サラの苑 院代崇正のブログ

熊本県ペットのお寺“沙羅の苑”。現在、沙羅の苑の院代を勤めている 蔵本崇正のプライベート日記を公開しています。

大坊守 逝く

2012-06-29 07:19:31 | 崇正の独り言

 

あのかわいい祖母が、急に旅立ちました。

亡くなる直前まで一緒に将来のことを話していたのに・・。

 

こんな時、やっぱり後悔の念が多少なり残るものですね。

でも、ずっと曾孫が見たいと言っていたので、それが叶えられたことは、何よりの誇りです。

 

毎朝、仏さまのお水かえをするのが、祖母の朝一番の仕事でした。

それと檀信徒の位牌と本蔵院歴代位牌のお参り。

こっそり撮った写真があります。

 

下に置いてあるやかんが毎朝使っていたもの。

お寺にとって、大坊守という存在は、お寺そのものような気がします。

祖母が旅立ち、お寺の中に誰もいないような気がします。

それくらいお寺にとっても、檀信徒にとっても大きな存在でした。

 

本蔵院を支え続けてくれた祖母、また祖父を思い、しっかりと私たちも後につないでいかねばなりません。

 

おばあちゃん、ありがとう。

 

 

通夜 平成24年6月29日 19:00より  於:本蔵院本堂 ならびに 合掌殿島田斎場

葬儀 平成24年6月30日 正午より    於:本蔵院本堂 ならびに 合掌殿島田斎場


稲盛和夫 氏

2012-06-23 15:00:35 | 崇正の独り言

先日より京都の本山に行って参りました。

その際、ふと空港で京セラの創業者・稲盛氏の著書を発見。

以前より、とても仏教に精通していらっしゃる方だと聞いておりましたので、

とても興味があり、思わず購入いたしました。

私がどうのこうのと語れるような御方ではありませんので、控えさせていただきますが、

あっという間に読んでしましました。

ご自身の経験に基づいた会計学なるものをご紹介されていました。

経営学というものと仏教というのは実は無関係ではないのです。

経営も人の心がわかっていないとできないとおっしゃっておられます。

仏教は人の心、わが心を知る教えです。

心が分かれば経営も出来るということです。

私は、仏教そのものから迫るというよりはむしろ、こういった仏教がまた違ったところ

から見直されているということに、とても興味を感じます。

帰りにもう一冊買って帰りました!!

今日中には読みたいな!

 

 

フィロソフィ  大事にしたい大切なものです

 

 

 

 


今週のことば

2012-06-18 10:31:53 | 崇正の独り言

決心してみると

     心が豊かになってうれしい

                     トンイ より

 

本蔵院では、毎週住職が選んだ言葉を「今週のことば」として掲示板・ブログで紹介をしています。

今週は、これ。

 

いやー本当に響く言葉です。

何か嫌なことから逃げようとすると、かえってそれが迫ってくるという経験をされたことのある方は

多いのではないでしょうか。

苦しい、辛いと思っていても、実際その中に入ってみると案外そうでもなかったという経験もあるのでは?

仏教は、抜苦与楽と申しまして、読んで字のごとく、「苦を抜き楽を与える」そういう教えでございます。

ただ、誤解してはいけないのは、苦が無くなるとは言っていないのです。

苦を喜んで引き受けていける境地を楽と呼んでいるのです。

あの偉大な作曲家ベートーベンもこうおっしゃっておられます。

「苦悩を突き抜け 歓喜に至れ」

人には、自分ではどうにもできない業というものがあります。

その業から逃げることはできません。受け入れていくしかないのです。

しかし、苦を苦としてだけでとらえるのではなく、それを引き受けていく。

「悠々と穢土(世間)に居れる世界を浄土という」という言葉もありますが、

苦を向こう側にやって、楽はないのです。

苦の先に、地獄の先に極楽・浄土があるのです。

生きている我々は原因をすべて外に求めます。

あいつが悪いからこうなった。あの件がなかったら今頃俺は・・・。と、

すべて外に原因を求め、そして偽りの自分を作り上げていく。

自分が思っている自分は実はいないんです。どこにも。

 

そう考えますと、今週のことばは素晴らしい。

腹が決まるということの重要さ。そして、それが人間にはなかなかできないということ。

腹を決めれている人は強い!

先日「選手生命」という題で書かせていただきましたが、スポーツ選手もそうですよね。

腹を決めて、何事にも取り組んでいくことが、次につながっていくのでしょう。

だから、やれる人は、どこに行っても出来るんだと思います。

心のどこかで自分はこんなものじゃない、次の場所へ移ったらできるから、と腹の決まらない

行動を繰り返すものです。

 

苦を背負って歩いてみよう。それこそが仏の世界なのかな。

私もいろいろと不安は尽きませんが、その不安こそが浄土という仏の心に触れる唯一の梯子だろうと

思います。

 

トンイというドラマは見たことがないですが、すばらしい脚本ですね。

国は関係ないですね。

真理の言葉はどこまでも真理の言葉ですね。

 

 

 

 

 

 


いよいよ始まります

2012-06-14 22:55:46 | 崇正の独り言

先日より、記事の中でもご紹介しておりましたが、ある撮影をしておりました。

ここで本日お伝えさせてください。

明日15日より、KKTテレビタミン内で「ペットのお寺 サラの苑」と「公園墓地 菩提樹苑」のテレビCMを

毎週金曜日に始めることになりました

 

素晴らしいプロデューサーと監督をお招きし、厳しいスケジュールと天候の中、

とても暖かい映像を撮ることができました。

この場をお借りして、スタッフの皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

当苑のスタッフたちも協力していただき、少しですが出演していただきました。

また、素晴らしいゲストにもご出演いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

これからの霊園の在り方を、私たちなりに一生懸命皆様にお伝えし、そして本当の安心を

お届けできるよう、そんな願いをかけて製作いたしました。

 

さて、では明日放映される前に、こちらをご覧の皆様には先にお届けいたします。

 

ペットのお寺 サラの苑 TVCM

 

恥ずかしながら、私も出演しております。

これからのペット供養は、とても重要な意味を持ってくると考えております。

亡くされた方しかわからない、とても深い悲しみ。

だからこそ、安心して涙を流せる場所が必要だと思っております。

サラの苑は、いつでもそんな皆様の傍に居続けたいと思っております。

 

永代供養墓 菩提樹苑 TVCM

 

霊園部の主任:木村さんです。お互い慣れないことなので、必死に監督の指示を仰ぎました。

でも、木村さんの柔らかい感じが上手に引き出されていると思いませんか?

これからの霊園の在り方というものの一つの提案です。

お墓を建てたらそれで安心という時代は、これからは難しい時代です。

建てた後、本当にそのお墓を守っていくことができるか。

そのシステムがしっかりできているのか。

ここがこれkら一番重要になってくると思います。

本当の安心を発信し続けます。

 

これからも本蔵院は、心さみしく、不安で来られた方が、心豊かに明日を生きていける力を持って帰っていただけるような

そんなお寺でありたいと思っております。

今後とも、よろしくお願いいたします。

 

 

 


尾崎紀世彦さん 旅立つ

2012-06-12 10:07:02 | 崇正の独り言

私の好きなボーカリストの一人に彼がいます。

彼の圧倒的な表現力を初めて聞いた時、こんな歌い方があるんだーと

とても影響を受けました。

ボーカリストを目指す人なら、誰でも嫉妬するよう歌い手だったと思います。

人は、本当に一人で生まれ一人で死んでいかねばなりません。

その宿命をみんな後ろに背負って生きているのですね。

本当に辛いことです。

 

それでは、彼の素晴らしい歌声をどうぞ。

My way マイ・ウェイ 尾崎紀世彦 ライブ.wmv

 

いつか私も、両親、妻、娘、本当に大切な方々とお別れをしなければなりません。

愛別離苦・・・

お釈迦様が言った、もっとも辛い苦しみ。

耐えがたい悲しみと失望。

もう二度と会えないということが、どういうことなのか。

今、私が生きていることは、本当に意味のあることなのか。

先人たちもまた同じことを考え、時代を生き、そして旅立って行きました。

そして、このような人間の苦しみに応えていかれたのが、お釈迦様なのです。

人類共通の問題。  死 

 

さて、もう一曲、彼の歌声を聞いていただきたいと思います。

死をいつも背負っているが、明るく明日を生き抜くこともまた事実。

尾崎紀世彦 さん ありがとうございました。

歌声という法身を私はいただきました。

明日に架ける橋 尾崎紀世彦 UPC‐0016