まずはご報告事項からです。
3DP id.artsさんのブログでIndiegogo公募開始の件が紹介されました。
詳しくは以下の記事をご参照下さい。
「あらゆる3DCGデータを3Dプリンター出力可能にする3DCGデータ変換アルゴリズムがIndiegogoでファンディング開始!」(3DP id.artsさん)
ということで、今回開発した3DCG→3Dプリンター出力用データ変換アルゴリズムの名称を
「ボリュメトリック・ラスタライザー・エンジン(Volumetric Rasterize Engine | 略称VRE)」
と呼称することとし、オフィシャル側の「トイメディアデザイン」からプレスリリースを発表しました。
プレスリリースの内容は下記のリンクをご参照下さい。
”「あらゆる 3DCG データを 3D プリンター出力可能にする」
最新 3DCG データ変換アルゴリズム「ボリュメトリック・ラスタライザ・エンジン(VRE)」
の独自開発と試作プログラムを公開し、海外 CF サイトでの開発資金調達を開始。
(トイメディアデザイン・2013年11月26日発行)”
内容は既にこのブログで何度も取り上げていることなので割愛しますが、
今回のプレスリリースで現在開発している3DCG→3Dプリンター出力用データ変換アルゴリズムの名称を上記の呼称で統一したことがニュースです。
・・・・・
ということで、以下からは
【論文】MMDから俺の嫁を3Dプリンター出力するプログラムを開発してみた
の最新追記事項です。
奇特にもコメントで私のIndiegogoのエントリーアドレスを貼り付けて「MMDで金集めか?」とのコメントを入れて頂いた方がいらっしゃいましたが、仰るとおりです。
今回のIndiegogoでMMDをアニメーションエンジンとして利用する形で、アニメーションから3Dプリンター出力する新しいツール開発の提案をキャンペーンとして発表しました。
その事は既にこのブログで何度も取り上げていますし、隠すつもりは全くありません。
それに、Indiegogoは有志による出資を募るサイトなので、もしも希望に沿わない場合は出資者は集まりません。
それも現状の私の出資キャンペーンサイトを見れば現状がご理解いただけると思います。
これは出資を募るという行動だけでなく、自分の提案がどれだけ世に通用するかの試金石の場として捉えています。
仮にこれで万が一成功して出資金が得られたとするならば、
他のフリーウェア作者も私の例を参考にして頂いて出資を募れば良いと思います。
そのノウハウについても今後公開していく予定です。
最近、
「ネットで公開するものは無報酬であることが正しい」
という風潮が固定化されてきていることについては異を唱えます。
少なくともMMDモデルの作者は、自作のモデルを使ってもらうことでその感想や建設的な意見を糧に制作のモチベーションを維持しています。
それをより具体的な感謝と希望を繋ぐ形で行えるのが出資という方法の最大のメリットだと思います。
これと「クリエイターズ奨励プログラム」の両輪があって、ユーザー側が積極的に制作するコンテンツが増えていくと思います。
私も伊達や酔狂でモデリングをしている1人ではありますが、
私以上どころか日本を代表すると言っていいほどの腕前を持つ人がMMDに自作のモデルを無償で提供しています。
ところが無償提供されたモデルを受け取る側はそんな制作側の事情を知らずにただコレクションするだけになっています。
現状では作者をリスペクトする仕組みがまだまだ不十分です。
動画制作でPV数を稼げる人は多くのリスペクトを集めることが出来ますが、
モデルを作るだけの人や支援プログラムを開発するだけの人はリスペクトを集めにくいのです。
だから個々の作家さんにもっと注目を集められる仕組みづくりが必要です。
・・・・・
そこで前回の「刻印」に話が戻るのですが、
確かに刻印をなくすことは可能です。
ただし刻印を削った跡を完全に消すためにはかなりの腕前がモデルデータ修正でも物理的な出力物の修正でも必要です。
それ以上に、モデル作者さんがそのモデルの立体物使用を許可する証としての「刻印」を持っていた場合、削る行為そのものに意味がなくなります。
逆に、その作者さんの「刻印」がなければ出力の許可をもらっていないということになります。
すなわち、「刻印」を削ることは無許可であることの証明になります。
・・・・・
私がこのアルゴリズムの開発に着手した背景の一つに、
「作者が別にいる3DCGデータを勝手出力する人間が出てくる」という予測もありました。
刻印はそれを明確な形で回避するための一つの証明手段になり得るとともに、
それを実際に実践してみたいという希望もあります。
このあたりのアイデアについては実際にモデル系MMDerさんにご意見をお伺いし、
今後どうあるべきかを積極的に議論していきます。
ということで、動画上での問題提起をお待ちしております。(^^)
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