「ボクセルポリゴンな日々」 - UnityでMakersとVRをつなぐ挑戦 -

Unityプログラムで3DCGアセットデータをVRや3Dプリンターで利用可能にする最新技術や関連最新情報を紹介します。

3DCGモデリングスキル獲得の最短距離

2013年01月31日 21時07分47秒 | 3DCG



表題の件ですが、

上の写真のあにまさ式弱音ハクさんモデル(立体出力版・安定配置状態)のようなキャラクターモデルを制作するにおいては3DCGモデリングツールを使う必要があります。

しかし3DCG初心者がいきなりここまでのモデルを作る事は出来ません。

どんなに良い講習を受けても、どんなに高等な教育を受けても、初めての人がすぐに3DCGデータをゼロから作られる訳ではないのです。

勿論講習を通じて良い講師の人と出会えたり、教育の中で切磋琢磨し合える友人に出会える事で3DCGモデリングの腕は上達します。しかし、それらが自分に効果をもたらすまでには一定の時間が必要です。

すなわち3DCGモデリングを習得するための即効薬はない、ということです。


それでも気長にネットで調べ物をして独学で3DCGモデリングスキルを身につけるよりは多少は時間を短くする事が出来ると思います。

PC等の技術習得で一番効果があるのは、すでにハイスキルを獲得した人間がそばにいる事です。これは大学時代から3DCG関係の研究会をやってた自分の経験からはじきだされた解なのですが、いわゆる「オタク知識の伝染」と非常に近しい手法です。

手っとり早く言えば「知ってる奴の会話を聞かされて行くうちになんとなく覚えてくる」のです。某英会話教材と違う点は、生身の人間がしゃべってるかプレーヤーで聞き流すかですが、前者だとなぜか以心伝心が働くのです。


しかし、講習となるとハイスキルな人間=講師の人とは、講習でしか会えないのです。これではそばにいるとは言い難く、スキルの習得もその分時間がかかります。



ところが、3DCGに限ってはそばでスキルを語る人間の代わりに良い教材があるのです。

それはワイヤーフレームモデルです。


3DCGモデリングの技とは、空間をどのようにしてポリゴンで刻み、自分の理想の形を作り上げていくかに全てが集約されます。

しかしこれを詳しく見るためには3DCGモデルデータが単に画面上に表示されている姿だけでは不十分です。

下図のように、ワイヤーフレームで面の区切りがはっきり見える3DCGデータを見なければ、実際にモデルのポリゴン構造がどうなっているかを確認する事はできません。





逆にこれを見てポリゴンの貼り方や形状データの「流れ」が把握できると、後は自分なりにモデルの作成が進められるようになってきます。



とりわけMikuMikuDanceはこうしたポリゴンモデル制作技術の習得の上で物凄く巨大かつ高品質なポリゴンデータを「公開」しています。

単に3DCGデータをダウンロードして使えるだけでなく、3DCGモデリングツールに読み込んでワイヤーフレームレベルまでじっくり観察する事が出来るのです。

これは今までの3DCGデータ公開ではあり得なかった事です。むしろこうした中身のデータの公開はタブーとさえ言われてきました。

逆にMikuMikuDanceの登場で3DCGデータが手に取るように観察できるようになり、数々の3DCGモデルデータが作られてさらに公開され、そのことが今までにないデータ作りの好循環を形成する一端を担ったのだと思います。


ということで、3DCGモデリングを習得したいならまずワイヤフレームを見るべきです。

それが分かればセミナーを受けた際に講師の人の話もより理解が深まるでしょう。スキルを習得する早道が開けるのです。(^^)


(Metasequoia画像は筆者作成中のモデルです。>3DCGポリゴンモデラーMetasequoia
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3Dプリンターの比較記事etc.と、3Dスキャナツール導入失敗。

2013年01月30日 21時35分38秒 | ニュース



写真はあにまさ式弱音ハクさんフィギュアの梱包風景。

株式会社アイジェットさんで立体出力して頂いた物ですが、発送をお願いすると梱包用のサポートを付けてくれるので安心です。(^^)


本日も小ネタが多いです。まず今日のツイートから。



1.家庭用3Dプリンターを買うならどれ?


最近になって安価な3Dプリンターが多数登場し目移りしてしまいそうになりますが、以下のブログニュースでは個人で入手できる価格帯の3Dプリンターをピックアップしてその価格や性能、そして安定性等の特徴を列挙していますので、購入時の比較検討資料として役に立ちそうです。


家庭用3Dプリンタを買うならどれ?特徴別3Dプリンタリスト(Social Design News)


上の記事によりますと、最安値はPrintrbot Jr.の399ドル。安定性で行けば3DSYSTEMS社のCubeで1299ドル※だそうです。


※ Cubeは先日のCESで新型機が発表された際に1300ドル台に値上げされていました。


それにしてもCubeの安定性は抜群の様です。細かなトラブルは無い訳ではないですが、動いている所ではもりもりと3D立体出力物を生産しているそうです。(^^)



2.3Dプリンタの出力材料に「木」はいかが?


これも上記と同じくSocial Design Newsさんからです。


>可能性はどんどん広がる!3Dプリンタの材料に「木」も登場(Social Design News)


上記で列挙されていた3Dプリンターの立体出力方式は「ABS/PLA溶融積層方式」といって、細長いワイヤー上に引き伸ばしたABS樹脂やPLA樹脂の材料をプリンタヘッドで熱を加えながら細い糸状にして出力し、その軌跡を層状に重ねて行く事により立体物を作りだすという仕組みです。

その細長いワイヤー上の原材料をフィラメントと言います。昔の白熱電球の中に入っていた発行体と同じ呼び名ですが、そっちはすっかり廃れてしまっています。(^^;)

このフィラメントの新しい材料として、木材40%+無害なポリマー樹脂の組み合わせで出来た「木材フィラメント」が新登場したのです。

出力するとほのかに木の香りがするという優れモノです。しかもこのフィラメント、間伐材を材料にして出来るというエコなアプローチも試せるのではないかと記事中で熱く主張されているのも印象的でした。



3.3Dプリンターで外装を作られたロボット


こちらはKotakuさんの記事です。


3Dプリンタでアンドロイドを作ってみた(動画あり)(Kotaku JAPAN)


これまたすごい!やはりこういった一品物デザインに3Dプリンターを利用するのは正解です。

しかもこのロボット、設計図を含め外装パーツに至るまですべてオープンにしているので、作ろうと思えば作ることができるそうです。

こういう話を聞くと自分が未来を生きている事を痛感します。(^^;)



4.本日のシッパイ


3Dプリント関係のブログfabbalooさんから、Kinectベースの新しい3Dスキャン&データ再構築ツールである「Skanect」の新バージョンが発表されたとの情報が上げられていました。


A New Version of Skanect(fabbaloo)


動作デモを見る限りかなり高性能な3Dスキャンソフトである事が分かります。

Skanect Teaser



ただ、必要スペックとしてGPUがNVIDIAのGTX670という割と高性能なチップを要求されています。

うちのノートPCはGT650M(2GByte)だったので駄目もとでインストールして動かそうとしましたが、Kinectカメラキャプチャー表示が出ずに失敗しました。

今後時間を見つけて動かし方を調査したいと思いますが、無理かも知れません。


ということで、うちのKinectが正常動作しているかを調べるために久々にReconstructMeを立ち上げてみました。とりあえず3Dスキャナ機能は健在っぽかったので一安心。

しかしこのデータをどう利用するかをこれもまた今後調査に取り組みたいです。


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立体出力ニュース(2013.01.29版)

2013年01月29日 20時14分04秒 | 立体出力(技術およびサービス)



本日はツイッター上で頂いた最新ニュースを元に日記を書きます。ネタを御提供頂きましたボンクラーズ総長さん、iJet.Incさんに感謝します。



1.3Dスキャナの有効な活用例

Artecでキャプチャした恐竜の頭蓋骨を3D印刷

これは教えて頂いたサイトなのですが、3Dスキャナの有効な活用法として恐竜の化石などの3DCGデータ化と保存、そして立体出力による模型の配布の実例を示しています。

確かに物の形を保存し後世に伝えていくという意味で3Dスキャナを利用するという発想は大いに有効だと思います。

また、教育のためにスキャンされた3DCGデータ(例えば化石や文化遺産等)を3Dプリンターで出力すれば、教育向けにはこれ以上ない優良な教材となります。

個人的に自分が残したいと思う形を3Dスキャンで記録し立体出力で形にするという行為が十分有効であり、多くの人間がそれに興味を持っているという事が、
先日終了したOMOTE 3D Shashinkanの盛況ぶりで証明されています。


3Dプリンターは0から形を作る人のためだけに存在するものではないことが、この例からも分かります。

こうして有用な3DCGモデルデータがあらゆる手段でネットに増殖する未来がやってくるのです。(^^)



2.3Dプリンターとスタートレックのコラボ

SFドラマ「スタートレック」シリーズ、3Dプリンタでオリジナルフィギュアを製作するため3D Systemsと業務提携(VSmedia)

今後必ず出てくると思ったコラボです。とりわけスタートレックという作品では乗組員が必ず独特の制服を身につけている事が知られているため、コスプレをフィギュアに身代りさせてそれを記念に立体出力するというアイデアが生きてきます。

これは版権キャラクターモデルのフィギュア化ではないのですが、自分も作品世界にどっぷり浸かりたいという人にはお勧めです。特に熱狂的なファンダムは放っておかないサービスになるでしょう。(^^)



3.アイルランド製の新型フルカラー3Dプリンターの構造が明らかになる


少し前にツイッターで情報が流れていたアイルランド製のフルカラー3Dプリンター「Mcor IRIS 3D color printer」(Mcor technologies社製)ですが、どうやってフルカラー3D立体出力を実現しているのか詳しい情報がなかなか出てきませんでした。

ところが以下の記事(日本語)で詳しく紹介されています。


アイルランド社、普通紙を積層するフルカラーの3Dプリンタ(日本経済新聞・BPニュースセレクト)


紙積層方式を採用し中でEPSON社製のフルカラープリンタが動いているまでは情報を見かけたのですが、上記の記事は接着方法や組み立て原理に至るまで詳しく紹介しています。

紙積層のため強度的にはプラスチック系と比較するとやや劣ると思いますが、紙自体がサポート(オーバーハングな部分を支える緩衝材)になるため自由度がそこそこ高い立体出力が可能ではないかと思われます。

積層精度はそのまま紙の厚さである0.1mm程度という情報があります。しかしもう一つの新しいフルカラー立体出力が実現した事は意義があると思います。



以上、本日は小ネタな内容でお送りしました。(^^)
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3Dプリンターの普及によって起こること。

2013年01月28日 11時12分12秒 | 立体出力(技術およびサービス)



現在、MakerbotやRepRap系のいわゆる「ABS溶融積層方式」の安価な3Dプリンターが日本でも比較的安価に入手できるようになってきています。

上記写真のモデルも20万円程度で入手されたそうです。現在、アメリカではこうした骨組みが露出している試作機っぽい3Dプリンターからメーカーが筐体デザインして作られた製品(例:3DSYSTEMS社のCUBE等)が存在します。


これらの3Dプリンターが増えていくために欠かせないのが立体出力可能な3DCGモデルデータです。


3Dプリンターを持ちたいという動機付けを強くさせるためには、やはり立体出力したいと思う魅力的な3DCGモデルデータが無ければいけません。

しかし魅力的な3DCGモデルデータとは何でしょうか?

例えばそれは私が「MMDアバンドール」で実現させようとしているMMDモデルの立体出力であると思います。が、それは一つの例であってそれが全てではないです。

ましてや「無い物は作れ」主義で自分で1から3DCGモデルデータを作ろうとするのも違います。

かつて3DCGツールの黎明期にそれで多くのアプリケーションユーザーを集めて疲弊させた「3DCG美少女」や「バーチャルビューティー」というキーワードがありました。

3Dプリンターの歴史がその過去の轍を踏む必要はないと思います。


それよりも3Dプリンターには、今現在出力して楽しいデータが増えています。

Makerbot.Thingiverseを始めとする立体出力可能な3DCGモデルデータを集めて出力してコレクションするだけでも楽しい物があります。

将来的には電子書籍連動型3DCGモデルデータコレクションが発表されて、画面で見るだけでなく自宅の3Dプリンターで出力して手にとることができたり集めたりできる3DCGモデルデータが出てくると思いますし、

3Dプリンターで玩具をプリントアウトして楽しむ事も出来ます。これらのうち一部は既に実現しています。


しかし一方で3Dプリンターを使って上記のような3DCGデータベースに登録されているデータを出力するのは、ネットに出公開されているPDFをプリンターで印刷するようなものだという論調で空しい行為であると指弾する向きもあります。これに対して筆者は単に3Dプリンターで3DCGモデルデータを立体出力するだけでも十分クリエイティブであると反論します。

何故なら、3Dプリンターで立体出力する事により物の持つ形という豊富な情報量を手にする事が出来るからです。


文章や絵でいくら説明しても、実物を見なければわからない事があります。そして、模型は実物の情報を余すことなく伝える義務を果たすために作られています。

これを3Dプリンターで手にする事が出来ると言う事は形の情報伝達なのです。


PDFで文字を印刷する行為と単純に比較したり、現在のプリンター感覚の手軽さを引き合いに出すこと自体前提がおかしいと思うのです。

それに、3Dプリンターで3DCGモデルデータを出力すると決める時、出力対象になる3DCGモデルデータは出力する人が気にいった形を選んでいる筈です。

この形を選んでいる人もまた、ある種のクリエィティブな行為を行なっているのです。


3DCGモデルデータを自ら作り出す事が出来れば3Dプリンターを使いこなす事はたやすいと思います。

しかし今後は3DCGモデルデータを作る努力を最小限のものにしなければ、3Dプリンターの存在意義も無くなります。

カジュアルに3DCGモデルデータをチョイスし3Dプリンターで出力できる時代にするには、3DCGモデルデータが豊富にあるだけでなく、ちょっとした工夫で3DCGモデルデータが作成可能な状況や技術が必要だと思います。

MMDアバンドール活動も、そうした状況や技術に貢献できる物にしていきたいと思いますし、そのために必要な技術開発についても個人的にですが追求し発表していきたいと考えています。(^^)



◎追記:


結局「3Dプリンターの普及によって起こること」とは・・・。

有用な3DCGモデルデータの流通と、その立体出力による製品の革新。あるいは立体出力による製品の革新が3DCGモデルデータの普及に拍車をかける。

かつて3DCGモデルデータの作成と立体出力がプロフェッショナルワークによって秘密裏に行なわれてきた時代は終わり、

誰もがアクセス出来て誰もがダウンロードできて誰もが3Dプリンターで出力出来て誰もがそのデータを改造出来て、そして誰もがその3DCGモデルデータを共有できる。

3DCGと立体出力がソーシャルを主導する時代を招来せしめると思うのです。


その中で3DCGモデルデータ制作のプロになりたければ専用ツールの使い方を習得すべしですが、プロになったからと云って食っていけるとは限らなくなります。

ある意味3Dプリンターは3DCGモデルデータを「音楽」と同じ次元にいざなうiPodのような存在になるのだと思います。(^^;)
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「そむにうむ式初音ミク」データを立体出力される方が現れました!(^^)

2013年01月27日 21時43分24秒 | MMDアバンドール



本日2つ目の日記です。

ツイッターでGOROmanさんからツイートを頂きました。

私が公開しているそむにうむ式初音ミク立体出力データを使ってABS溶融方式3Dプリンターでの立体出力を試みられるとの事です。


これは大いに期待します。(^^)

色々難しい事があるかと思いますが、出力しにくいと思ったら遠慮なくモデルデータをぶった切って出力しやすい形で出して下さい。


データを公開すると新しい挑戦や新しいチャレンジが次々と発生し、Makersの輪が広がっていくのを肌で感じます。(^^)
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