白雲去来

蜷川正大の日々是口実

男の酒の嬉しさよ。

2022-01-02 14:54:26 | 日記

12月22日(水)晴れ。

民族派や体育系の人たちに歌われている「一献歌」と言うものがある。まあ最近は、宴席に行ってもカラオケで流行歌ばかりで、「高歌放吟」などはほとんど死語となった。私が、民族派の運動に入った頃は、まだカラオケもそれほど普及しておらず、先輩たちとの宴席で、流行りの歌などやろうものならば、意識が低い。と怒られたものだ。「蒙古放浪歌」「狼の歌」「流浪の歌」「馬賊の唄」「無名戦士を弔う歌」といった先人から脈々と受け継がれてきたものも、歌える人も少なくなった。もっともカラオケのある店で、そういった歌を朗々と吟じても、かえって座がしらけるかもしれない。

西南戦争で西郷隆盛のもとに決起した中津隊が、別れの杯をかわす曲とされている「一献歌」の一番は、「男の酒の嬉しさは、たちまち通う意気と熱、人生山河険しくも、君、杯を挙げたまえ。いざ我が友よ、まず一献」。最後の「まず一献」と歌った時に、盃、あるいはグラスの酒をイッキに飲み干す。この歌が、長くて、また亡くなられた天草勤皇第一等の人、故大野康孝宮司などは、即興で延々と歌う。まあ皆さん若かったから、お付き合いが出来たが、さすがにこの歳になると、三番くらいまでで勘弁してもらいたいと思う。しかし、「たちまち通う意気と熱」の友人らとの酒席は楽しい。ちなみに二番と三番の歌詞は、

二、美人の酌に酔えばとて
  今宵は今宵なにかある
  男は明日に生きるもの
  君杯を挙げ給え
  いざ我が友よまず一献

三、秋月影に酌むもよし
  春散る花に酔うもよし
  哀れを知るは英雄ぞ
  君杯を挙げ給え
  いざ我が友よまず一献

夜は、そんな男気の酒友の人たちと、久しぶりに「やまと」で一献。調子づいて「サリーズバー」からもう一軒転戦。大破・轟沈の夜でした。

 

 

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