白雲去来

蜷川正大の日々是口実

黄昏のソースチャーハン。

2017-02-02 11:35:51 | 日記
一月三十一日(火)晴れ。

月に一度くらい、どうしても食べたくなるのが「ソースチャーハン」である。子供の頃に、私の母が良く作ってくれたもので、私にとって、正にオフクロの味の代表的な物である。作るのは簡単。ご飯に赤ウインナーと玉ねぎを刻んだものを入れて炒めるだけ。それにウースターソースで味付けをするのである。やや濃いめで。それに目玉焼き。みそ汁は、この時期の新玉ねぎの味噌汁。最高なんだが、残念ながら、私以外は、誰も食べない。あーあ昭和は遠くになりにけりか。

トランプ旋風が止まらないなぁー。日本のマスコミは、ワシントンポストのように、トランプの批判ばかり垂れ流しているが、先日の、中東・アフリカの七か国からの入国を一時禁止する、大統領令だってアメリカの世論調査を見ると、賛成が反対を上回っている。これがアメリカの現実なのだろう。大統領になったばかりで、彼の支持者、支持層に受けることばかりを発しているように思えるが、腐っても(失礼)アメリカの大統領だ。その発する言葉の影響力は大きい。アメリカでは、白人の人口が減り続けているそうだ。一九八〇年には、人口の八割を占めた白人は、現在は六十二%にすぎない。わずか二十七年後の二〇四三年には、白人が全人口の半分を切りマイノリティーに転落する。その恐怖が人種差別的なトランプへの支持につながっている。とは、『さらば白人国家アメリカ』からの引用である。どんなに面倒でも、これから四年間は彼と付き合わなければならないのだから、安倍さんにもしっかりやって貰いたいものだ。

松山の矢野隆三さんから電話あり。「今月号の「燃えよ祖国」はいいよ。「安部総理の真珠湾訪問」色々な人の意見が読めて、とても面白かった」とのこと。仲の良い人からの褒め言葉は、嬉しいものだ。

夜は、酔狂亭で、柳カレイを肴に独酌。日々恙なしや。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

先人の書。

2017-02-02 10:37:09 | 日記
一月三十日(月)晴れ。

暖かい日だった。季節の移ろいは、夏から秋になるよりも、冬から春になる方が、何か気持ちが華やいで良い。北海道では、春と言っても、二月、三月は、まだ雪と土の文字通りのモノトーンの世界だ。そこに福寿草などを見つけると、ああもうすぐこの寒さともお別れだ。と嬉しくなる。北海道にいて、季節を待つと言うことを実感した。

午前中に、友誼団体の代替わりの件で打ち合わせ。一時間ほどで終了。その後事務所へ。

頭山満先生が良く揮毫した言葉に、「運用の妙は一心に存す」というものがある。「宋史」岳飛伝からのもので、意味は、「何事もその機能が生かされてすぐれた効果を出すには、それらを活用する人の心一つにかかる」。その頭山先生の玄洋社に連なる方で、戦前の外交官、宰相を経験したのが、広田弘毅である。東京裁判で、ただ一人文官として刑死した。その際、広田は、一切の弁明をせずに従容(しょうよう=動じることなく、おちついていること)として死についた。その生涯は、城山三郎の『落日燃ゆ』(新潮文庫)や服部 龍二の『広田弘毅―悲劇の宰相』 (中公新書)に詳しい。

広田の幼名は丈太郎。成長してから「弘毅」と改名している。論語の、「士不可不以弘毅=士は以て弘毅(こうき)ならざるべからず」にあやかろうとしたものだろう。「 立派な人物というものは広い心と強い意志を持っていなくてはならない」。「弘毅」とは心が広くて意志が強いことの意味。広田弘毅の書を見たことがあるが、威風堂々とした立派な書で、とても感心した。また福岡を旅して、玄洋社の歴史散策をしてみたいと思っている。

夜は、月に一度の町内会の皆さんとの飲み会。終了後に、近くのスナックに転戦。十時過ぎに帰宅。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする