白雲去来

蜷川正大の日々是口実

安部総理の真珠湾訪問の是非。

2017-01-16 11:03:50 | 日記
一月十一日(水)晴れ。

私が発行している機関誌『燃えよ祖国』にて、「安部総理の真珠湾訪問を私はこう思う」というテーマで、弊社の社友を中心として原稿をお願いした。賛否両論あったが、おおむね「慰霊訪問」ということで賛成と言う意見が多かった。

言うまでもないが、大東亜戦争は真珠湾の攻撃から始まったわけではない。先の大戦の象徴的な出来事ではあるが、出発点では無かった。また当時、米国側は、日本海軍の行動をすべて知っておりながら、真珠湾の米海軍部隊には一斉知らせず、日本軍の攻撃を「騙し討ち」という形にして、日米戦に消極的であった、米国の国民の「怒り」を演出させた。というのが、最近日本では「定説」になりつつある。その根拠として、真珠湾は水深が浅く、航空魚雷での攻撃は不可能と思われていたし、黄色人種を蔑視していた米国の軍部や指導者は、日本のパイロットの技量を軽視していた。従って、日本の機動部隊が、攻撃してきても、大した損害はないだろうと考えていた。

しかし、この「米国陰謀説」が、例え本当であったとしても、米国の国民は、「日本の騙し討ち」という節を、今後も信じ続けるに違いあるまい。これは理論、理屈などではなく、「我々は正しい戦をした」と思い続けることが、米国民のプライドであり、正当な歴史の事実であると、信じているからである。

例えば、我が国の「忠臣蔵」において、いくら浅野内匠頭が、思慮の浅い男で、吉良への進物も嫌がる吝嗇な主君。悪いのは浅野であって、吉良ではない。巷間言われていることは、間違い。と歴史家が百万言を弄しても、信じる者がいないのと同じなのだ。真珠湾の奇襲も、忠臣蔵もお互いの国民の琴線に触れる出来事である以上、「騙し討ち」の定説を覆すのは難しいと私は思う。

弊誌の特集号(鋭意製作中です)の中で大行社の小針政人氏は、ケント・ギルバート氏の論文を引用して、「米国は、紛争中立国が守るべき国際法を破った上に、日米開戦の準備を着々と進めていた。最終的に行われた『石油の全面禁輸措置』という敵対行為は、米国から日本への『武力を伴わない先制攻撃』である。真珠湾攻撃はそれに対する反撃だった」と、指摘している。安部総理の真珠湾訪問が、戦後の日本人が、そう言ったことを考える入り口になることを願っている。

野村先生は、自決に際して、同志らに宛てた檄文、「天の怒りか、地の声か」をこういう言葉で結んでいる。、「いつの日か必ず有色人種である日本人が、白色人種と三年半にわたって死闘を展開した、真なる意味が何であったのかは、後世の史家が明らかにしてくれるであろう」。

夜は、酔狂亭にて「黒霧島」を相手に月下独酌。

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正月ボケが抜けない。

2017-01-16 10:40:34 | 日記
一月十日(火)晴れ。

一月も十日が過ぎた。世の中は、仕事モードで、屠蘇気分も抜けたと言うのに、私は、まだ正月ボケをしている。自宅にいる時は、朝からビールなど飲む気はしないが、なぜ旅に出ると、朝食の時から酒が欲しくなるのだろうか。旅行先に付けば、まず安着祝い。無事に羽田や成田に付けば、やはり安着祝い。旅先での酒は、どんな高級クラブで飲む酒より美味い。

テレビで金沢の町を特集していた。両親が元気なころに、一度行ったことがある。市場で買った魚をそのまま料理屋に持ち込んだり、確か「リリーマルレーン」とか言うJAZZなお店に行ったことがあった。自宅には、両親がアメ屋の暖簾から顔を出している写真が飾ってある。寒い時に、金沢のおでん屋で一杯やってみたい。そこそこの店でも、旅の感傷や風景が料理や酒の味を良くする。こんなことを考えているようでは、当分、正月ボケが抜けそうにもないか。

夜は、松本洋三氏が主催する勉強会が、氏の会社のセミナー室にて行われ出席。講師は、八幡和郎先生。もと通産省の官僚の超エリートである。「蓮舫二重国籍問題の告発者であり、皇室問題の第一人者の一人でもある立場から、トランプのアメリカやロシアとの関係、アンプのアメリカや東京五輪と小池知事の課題なども含めて日本の国の根本にかかわる諸問題を語る」である。びっしり二時間半。勉強になった。終了後は直会。初対面の方も多く、楽しかった。

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