Sightsong

自縄自縛日記

Sono oto dokokara kuruno?@阿佐ヶ谷Yellow Vision

2017-07-09 09:15:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

阿佐ヶ谷のYellow Visionに足を運んだ(2017/7/8)。久しぶりに柳川芳命さんが東京で演奏する機会であり、また、日本天狗党も観たかったのだ。

■ Hyper Fuetaico

Hyper Fuetaico:
Homei Yanagawa 柳川芳命 (as)
Meg (ds)
guest: 
Teruto Yamazawa 山沢輝人 (ts)

柳川さんは名古屋近辺でいつも活動しており、Megさんは近江八幡のドラマー。(柳川芳命『YANAGAWA HOMEI 2016』でも共演している。)

デュオだが、思い思いに音を発し、互いや自己との間合いを図り、再び音を発する。Megのドラムスは、まるで重力が働く向きを定めて一気に身を投げ出すようなスタイルであり、たいへんな迫力があった。そしてひさびさに柳川芳命の音を体感する。発散せぬよう律しながら、自身の磁場の中で情を朗々と吐露するソロであり、それはやはり濁流のアジアンブルースだった。

2曲目から山沢輝人さんがテナーで参加。濁流のなかに荒々しく介入し、サウンドは情のスープとなった。

■ 日本天狗党

日本天狗党:
Tobio Akagi 赤木飛夫 (as)
Houhi Suzuki 鈴木放屁 (ts)
Kenichi Akagi 赤木憲一 (ds)

鈴木放屁さんは今年橋本孝之さんとの共演を目にして(第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま)、そのテナーにビビっていたのだった。ここでもいきなり入ってきた最初の一音のでかさに思わずのけぞる。マウスピースを深くくわえ、ときに踊るようにしながら、瞬殺の爆音を放ち続ける。

一方の赤木飛夫さんのアルトは、一聴、端正にフレーズを積み上げていくようでありながら、その一音一音は、渾身の力が注入されているように強いものだった。そして赤木憲一さんはバスドラムによって次第にサウンドを高みへと持ち上げてゆく。天高く飛翔する天狗が3人。

そして、柳川・赤木・鈴木・Meg、鈴木・山沢・Megによるセッション。最後などは、鈴木・山沢のふたりともテナーを上下左右に振り回す狼藉ぶりであり、しばしの暴走のあと、なんとか着地した。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4

帰りには、この2017年6月4日に録音されたばかりのCD『Hyper Fuetaico IV』をいただいた。

 

●柳川芳命
柳川芳命『YANAGAWA HOMEI 2016』(2016年)
柳川芳命+ヒゴヒロシ+大門力也+坂井啓伸@七針(2015年)
柳川芳命『邪神不死』(1996-97年)
柳川芳命『地と図 '91』(1991年)

●鈴木放屁
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)


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