Sightsong

自縄自縛日記

トム・ハレル『Trip』

2015-01-28 06:58:25 | アヴァンギャルド・ジャズ

トム・ハレルの新作『Trip』(High Note、2014年)。

Tom Harrell (tp, flh)
Mark Turner (ts)
Ugonna Okegwo (b)
Adam Cruz (ds)

一聴して、拍子抜けするくらい普通のカルテット演奏であり、奇抜な工夫だとかサプライズだとかいったようなものはまったくない。マーク・ターナーのテナーサックスも滑らかすぎるくらい滑らかである。

コンテンポラリーがこれでいいのか、いいのだ。何しろトム・ハレルのプレイをじっくり聴くことができる。この一瞬間を置いて繰り出される端正な音は、とても気持ちが良い。ハレルの独特な曲作りにもよるところが大きいのかな。

ハレル自身のツイッターによれば、アンブローズ・アキンムシーレと組んでの新しいプロジェクト「Something Gold, Something Blue」が進められているという。ふたりの個性的なトランペットがどのような作品を生み出すのか、また楽しみになってきた。

●参照
トム・ハレル『Colors of a Dream』


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