Sightsong

自縄自縛日記

ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』

2024-03-17 09:48:31 | アート・映画

ヴィム・ヴェンダース『PERFECT DAYS』(2023年)。

毎日上げ下ろしする布団のように自分の世界を整える人。そうか、平山はこれまでなんどもヴェンダース映画で接してきた人たちでもあったのか。『パリ、テキサス』のトラヴィス、『都会のアリス』のヴィンター。もちろんそれは自分自身でもあることに気付かされ、スクリーンの前で追い詰められる。
平山が言うように、世界は無数に分断されている。眠りながら平山が視るヴィジョンは「界」のすがた。死ぬまでにいくつ視るんだろうな、まあ、覚悟を決めるしかない。
ところで
・カメラ屋の店主が柴田元幸さんだった。
・最近中古カメラ屋でオリンパスミューの人気が高いとどこかで読んで不思議に思っていたのだが、平山のせいだった。
・ヴェンダースの東京について小津安二郎や『東京画』のことを言及する人は多いけれど、今和次郎の考現学的な視線との共通点について誰か指摘していないかな。
 
 

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