Sightsong

自縄自縛日記

Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO

2017-06-04 12:23:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

東北沢のOTOOTOにて、「Spontaneous Ensemble vol.7」(2017/6/3)。

(ところでOTOOTOにはじめて足を運んだのだが、最寄りの東北沢駅の近くには絶望的なほどカフェがなくて、早めに着いたわたしは公園のベンチでぼんやり読書をするはめになってしまった。ぎりぎりの時間であれば東北沢、余裕があれば下北沢を使ったほうがよさそうである)

Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
Toshimaru Nakamura 中村としまる (no-input mixing board)
Straytone (electronics)
Takashi Masubuchi 増渕顕史 (g)

19:30~19:50 Joachim + Toshimaru Duo
19:50~20:10 Toshimaru + Masubuchi Duo
20:20~20:40 Joachim + Straytone
20:40~21:00 All Members Quartet

ヨアヒム・バーデンホルストの変幻さにとても惹かれる。中村としまるとのデュオではクラとバスクラにて、また、Straytoneとのデュオではクラとテナーで、強度のある電子音と一体化するようなアプローチ。全員での演奏では、ふたりの別地平にいる電子音に伍するようにマルチフォニックでも攻める。耳の中にはかすかな音の残滓が残るようである。

エレクトロニクスでは、中村としまるさんの構築(という言葉を使いたくなる)するサウンドは抽象の帝国、Straytoneのそれはこの世界ながら無人地帯でのとどめようもない力のような。そのような中で、増渕さんのギターがスライドも使いつつ、饒舌を排しながら、抽象と抒情との両方に介入した。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4

●ヨアヒム・バーデンホルスト
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年)

●中村としまる
内田静男+橋本孝之、中村としまる+沼田順@神保町試聴室(2017年)