Sightsong

自縄自縛日記

ペーター・ブロッツマン+羽野昌二+山内テツ+郷津晴彦『Dare Devil』

2017-01-10 07:43:46 | アヴァンギャルド・ジャズ

ペーター・ブロッツマン+羽野昌二+山内テツ+郷津晴彦『Dare Devil』(DIW、1991年)を聴く。

Peter Brotzmann (ts, bcl, tarogato)
Shoji Hano 羽野昌二 (ds, perc)
Tetsu Yamauchi 山内テツ (b)
Haruhiko Gotsu 郷津晴彦 (g)

実は羽野昌二さんの音のキャラについて今も呑みこめていないのだが、それはさておき。郷津晴彦のギターでの導入からはじまり、羽野昌二・山内テツとともに力技の独特なるサウンドを形成する。その意味で、ペーター・ブロッツマンともガチンコ勝負で快感だ。

山内テツさんをライヴで観たのは、主に浅川マキとのステージだった。突然やってくる轟音に脳が痺れた。従って、本盤も大音量で再生しなければらないのだが、近所迷惑ゆえそこまでの体感はできていない。

一方、羽野バンドでのブロッツマンらとの共演を、1997年に新宿ピットインで観たことがある(羽野、ブロッツマン、山内、西野恵、ヨハネス・バウアー)。そのとき、アンプの調子が悪くて山内さんはしばらく試行錯誤し、そのあと、挑発的に笑いながらベースを弾きつつブロッツマンににじり寄っていった。ブロッツマンは、その間、終始不機嫌でとりつくシマがなかった。平然と轟音で攻めてこその山内テツである。

●羽野昌二、山内テツ
ヴェルナー・ルディ『気』(1995-96年)

●ペーター・ブロッツマン
ブロッツ&サブ@新宿ピットイン(2015年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)
ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAGARASU』(2011年)
ハン・ベニンク『Hazentijd』(2009年)
バーグマン+ブロッツマン+シリル『Exhilaration』(1996年)
『Vier Tiere』(1994年)
ペーター・ブロッツマン+フレッド・ホプキンス+ラシッド・アリ『Songlines』(1991年)
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(1985年)
『BROTZM/FMPのレコードジャケット 1969-1989』
ペーター・ブロッツマン
セシル・テイラーのブラックセイントとソウルノートの5枚組ボックスセット(1979-86年)