企業収益の格差はどこから生まれてくるのだろうか。
「98対99の原理」という言葉があります。
これは現代では、競合会社との商品力の差は、「98対99」、
わずか「1」の差でしかなく、ほとんど接近していることを意味しています。
しかし商品力のわずかな差であっても、
その商品を買ってもらった企業は「100」、買ってもらえなかった企業は「0」。
選ばれた企業と選ばれなかった企業の差は「100」。
まさに、わずかな差が決定的な収益格差を生み出すというものです。
わずかな差は何も商品力だけではありません。
イメージ、応対、接客サービス、情報提供、広告宣伝、顧客訪問などなど、
多くの企業はそれぞれ懸命に努力しており、ちょっと見ただけでは違いがわからない。
特に提供する企業側はわからない。
しかし、顧客はそのちょっとした差、違いを目ざとく見抜く。
気に入らなければ、黙って去っていく。
企業収益格差の決め手は、微差・僅差の積み重ね。
さまざまな微差・僅差を大切にしないと、ということですね。