白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

人材育成と活用・組織マネジメント・マーケティング・シニア創業起業の教科書!!

マネジャー!経営的視点を持て!具体的には何を・・(中小企業の人材育成と活用)

2019-11-26 08:33:17 | 中小企業“人づくり”応援プロジェクト


経営的な視点を持て・・と言われますが、具体的に何をしたらいいのでしょうか。
あるマネジャーの戦略的思考研修のヒトコマです。

会社は目標を達成するため、さまざまな資源を投入し活動を続けています。

マネジャーの役割は、これら資源の価値を引き出し、
効率的に活用に、職場の成果を創出し、生み出すことです。

しかし職場の成果さえ生み出せば、それでいいというわけではありません。
マネジャーは事業全体の方向性や問題点について、積極的に意見する立場でもあります。

そのためには、事業全般に目を向け、全体像を把握し、
事業や部門間、職場間にまたがる問題を発見し、創造することが必要となります。

そのとき必要となるのが、経営的な視点です。

経営的な視点では計数的な思考がまず大切となります。
計数的思考で事業の現状を客観的に、大きな視点で問題を捉えることが大切となります。

計数的な視点を持つための手掛かりは、自社の損益や財務の状態を確認することです。
損益計算書や貸借対照表を読み取る力が必要となります。

加えて重要なのは、その結果を生み出したプロセスや実際の活動面に注目し、
問題を探索し、発見し、創造すると同時に、問題解決の働きかけをすることです。



一所懸命やっているのに、何が悪いのかということになる(中小企業のマネジメント改革)

2019-11-09 13:57:39 | 組織マネジメント改革の実践


かってアメリカの経営者の間で、よく聞かされた話である。

ある家庭では独特の七面鳥の料理をしていた。
一番の特徴は、七面鳥の足を切ることである。わざわざ切り落とす。

あるとき、子どもがその理由を聞くと、
これは先祖代々伝わっている我が家の伝統の料理の仕方であると、父親は誇らしげに語った。

この料理の仕方を守ることが、ファミリーのアイデンティティでもあった。

ある日、大掃除をしたとき、曽祖父の古い日記が出てきた。
たまたま読んでみたら、この七面鳥の料理のことが書かれていた。 

貧乏のどん底にあったとき、偶然手に入った七面鳥を料理しようと思ったが、そんな大きい鍋がなかった。
やむなく七面鳥の足を切らざるをえなかったいきさつが、切々と書いてあったということである。

同じような行動を繰り返しているうちに、何のためかという本来の目的がだんだん薄れて、
ただ一所懸命に行動することを頼みとして、そこから言い訳をつくって安住してしまうことがよくある。

目的から行動をデザインするのでなく、
行動の一つひとつにのみ関心が集中して、行為そのものに意義を見出そうとする。

だから、一所懸命やっているのに、何が悪いのかということになる・・・・。

いま時代は、激流のごとく変動し、目まぐるしい転換を続けている。

人々の生き方が変わり、さまざまな仕組み変わり、ニーズもウオンツもムードも変わってくれば、
仕事に求められるものも、仕事のやり方も対応の仕方も変わってくる。

従ってただ一所懸命やりさえすればよいというのではなく、
何のために、何を、どのように一所懸命やるかが問題なのである。