短期的な成果主義を重視した経営の下では、
人を育成する視点もそれに比例して短期的なものになりがちです。
成果を上げることはとても重要なことですので、
短期的な成果はそれはそれで大切ですが、
しかし仮に短期的に高い成果をあげたとしても、
その過程でメンバーを疲弊させ、能力開発の目を摘み取り、
職場の士気や能力を低下させてしまったのでは元も子もありません。
人材育成の重要性を示す逸話として、
長岡藩の藩士、小林虎三郎の「米百俵」の逸話があります。
貧乏のどん底にあった長岡藩の惨状を見かねた、
支藩、山根三藩は、長岡藩に百俵の米を贈りました。
しかし小林虎三郎は贈られた米を藩士に分けずに、
それを売却して、学校を建てることを決定しました。
これには多くの藩士が抗議しましたが、虎三郎は次のような主張をしました。
「国が興るのも滅ぶのも、町が栄えるのも衰えるのも、ことごとく“人”にある」
「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵になる」
これは貧乏生活にあえぐ中で、
あえて未来に希望を託す選択をしたことによって、
後に長岡藩からは新生日本を背負う多くの逸材が輩出されたという、故事ですね。
企業が将来にわたって経営の維持・発展を続けていくためには、
中長期的なビションのもと、計画的かつ継続的に人材を育成していく必要があります。
現実の厳しい数字を見せつけられては、
それどころではないという気持ちも分からないではありませんが、
やはり促成栽培型の社員ばかりで、経営がうまくいくほど、甘くはないことは、
厳しい現実に直面し日夜奮闘している皆さんが一番よくご存知ですよね。。
人材育成とは、未来に向けて、人材の将来の可能性を開発するものです。
可能性という言葉は潜在的な発展や成長性をも含むものです。
やはり社員の可能性を広げていくために、
将来を見据えて人材育成への取り組みが求められます。
事業計画「経営戦略と人材育成マネジメント」の中で話しました。
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