日高茂和ブログ・のほほん書斎

つぶやきのような、ぼやきのような。

水銀式体温計を振って再目盛りに

2020年05月30日 | のほほん所感
一度覚えたら体が覚えて自転車には一生乗れるという。たしかにそうだと、何年か間をおいて自転車に乗るたびに確かにそうだと思う。デジタル慣れして使うこともなく十年と言わずに薬箱で眠っていた水銀式の体温計をまだまだ収まりがつかない新型コロナ禍で引っぱり出して使ってみたりしたが、使ったあとに力強く二回ほど振って次に測れる目盛まで戻す動作をして、自転車のことを思い出した。たぶん、水銀式の体温計を使ったことのない液晶世代の新型君たちは、測ったあと水で冷やすか大好きな氷菓子に押し付けたりするのじゃないかと余計なことを妄想するジイさんになってしまった。

アルバイト先には恵まれていた

2020年05月29日 | のほほん所感
学生時代のアルバイト先には恵まれていた。今思えばそこで出会った人たちに恵まれたのは幸運に感謝しかない。今でもその時々のオーナーや先輩の言葉やふるまいが職業人としてのあるべき姿の理想像だ。・・・焼肉忍で、半個室を使わせてもらって時々晩飯を食うが、何度かスタッフさんがプライベートで友達と焼肉プレートを囲んでいるのを見るたびに、北京飯店、割烹赤門、レストラン・マイタウンで働いていたころを思い出して、口に運ぶものがひときわうまくなる。

またしても役人横文字の政策にうんざり

2020年05月26日 | のほほん所感
またしても役人横文字の政策にうんざり。GO TO キャンペーンだそうな。補助金で観光産業を支援する政策には諸手を上げて大賛成だが、「いい日旅立ち」みたいな情緒と夢とロマンのある名称を広告会社に高額の税を使わずに職員の知恵でつけなさい。
「社会的距離」も気に入らない。頭でっかちの優等生の能面ヅラした模範解答みたいで味気ない。
「暮らしの間合い」とか「気配りのあわい」といった、雨戸の節穴から差し込む月明かりみたいな、もののあわれのなかに希望を感じる造語を生み出しなさい。文科省も使う確率のきわめて低い英語教育はほどほどにして、日本の古典や漢籍教育に時間をとるべし。日本人に日本を知らしめよ。

宝瓶(ほうひん)

2020年05月09日 | のほほん所感
せっかくの新茶を、普段よりていねいにいれて飲もうと思い立ち、祖母の遺品の取っ手のない急須である宝瓶(ほうひん)を使ってみた。
やはり違うものだなぁ、と新鮮な発見をする。
抹茶のような苦みとともに旨味と甘みでさわやかな気分になる。宝瓶は、あまり流通していない茶器だが、注ぎ口を真下に向けて、最後のひとしづくが落ちるまで待つのが日常と違う気分になる。
忙中閑ありここにありといった心持ちになる。
遺品の宝瓶はどこの産地のものかわからないが、青磁のぐい呑みは波佐見焼のはしんたん窯の手づくりろくろ製。

川端康成の名作「古都」・原作と映画を楽しんだ

2020年05月05日 | のほほん所感
60年近く前の川端康成の名作「古都」を四半世紀ぶりに読んだ。
古都の四季や文化を背景に人の心が描かれた物語に引き込まれた。
たまたま今年、京都を自転車や徒歩で巡る旅を経験していたので、味わいもひとしおだった。
読みながら、映画作品があったのを思い出した。
1963年、1980年、2016年の3回映画化されているが、最新のものは原作から派生した別の物語ということなので1980年の山口百恵版を見た。
伝統と時代の変化。こまやかな人の情。失われていく在りし日の面影が陰影礼賛の映像世界に刻まれていた。
今さらではあるけれども、山口百恵のファンになりました。ゴールデンベストを入手しようかな・・・

満開の桜の下のファンタジックな絵

2020年05月03日 | のほほん所感
ひと月ほど前に、会社の帰りにこのブランコで小さなこども二人を楽しそうに遊ばせているお父さんを見かけて、それはそれはほんわかとした気分になったのを今でも覚えていて忘れられない。
満開の桜の下のファンタジックな絵だったなぁ。早くみんなが行きたいところへ出かけられて、楽しく過ごせるようになりますように!(嬉野温泉・鷹巣公園)