日高茂和ブログ・のほほん書斎

つぶやきのような、ぼやきのような。

リデュースよし。リユースよし。リサイクルよし。

2019年06月30日 | のほほん所感
35年より前にあこがれの東京に移り住んだ時に、ファストフードの店がショックだった。
トレー以外は使い捨て。こんなことは永くは続かないと感じたが、ようやく「あの時感じた予感はほんもの・・・(プリンセスプリンセス)」と言った感じで使い捨てゴミを減らす風潮が出てきている。
リデュースよし。リユースよし。リサイクルよし。なのではあるが、3R意識どころか、公共の場にポイポイゴミを捨てて平気な、ポイ捨て族とでも呼んでやりたいヤツの数は、ほとんど減らないだろうと思う。
このたびのG20が目指すことにした海洋プラ問題を2050年までに解決することに向けてのさまざまな行政措置は、下劣不徳義なポイ捨て連中に対しての施策となろう。
3Rの実践者は、さまざまにアオリを食うことになるのは間違いない。

ある維新の記録・・・五島福江藩の家中屋敷(武家屋敷)配置図より

2019年06月11日 | のほほん所感
福江、五島家の家中(五島家の家臣)に起こった、維新からしばらくしての状況を記した記録が手元にあるので、維新で暮らしの環境が大きく変わった者の末孫としての縁をもって、ウエブ上に採録しておく。
ある歴史の本によれば、江戸時代に交通困難の地にあった西国の小藩も参勤交代を勤めており、五島家の江戸での行列は、大名家の中でも最小の四十名足らずだったという。
日本中の各藩の武士たちがそうであったが、数々のハンディや困窮に耐えて暮らしてきた五島家の家来たちは、維新後家禄を離れ、それぞれの力で家庭経済を営むようになり、大多数の藩士が自身に与えられた家屋敷を手放し、福江を離れる者も多かったという。
・・・・・・

私は想像すると楽しくなる景色を心の中に持っている。

昭和の大火で消え去る前にあった、現在の福江文化会館から坂を上った一帯、本町の商店街の一帯、福江小学校周辺、郵便局の周辺、観音寺の周辺、末広公園の一帯に整然と区画された道路の両脇に立つ、家格に応じた石垣や門をもつ家中たちの屋敷の風景である。
現在残っている武家屋敷通りよりも家格の高いそれらの遺構は壮観であったであろう。
今でも、いくらかその名残を残す町を私は愛するが、すでに実家もたたんで他郷に根を下ろす身としては、古詩の一節を借りて、「故郷 安んぞ忘るべけんや」と歎じつつ、五島家家臣たちの、ある維新の記録を書き写すものである。
・・・・・・

以下は写真の地図の由緒書きの部分です。

《本文は縦書きです、また、漢字の本字(いわゆる旧字)は通常のPC変換で出てくるものに変わっています》

「旧家中士族王政維新後、生活其他ノ便利ヲ計リ、家屋邸宅ヲ売却シ或ハ互ニ交換シ又他ノ県ニ仕官シテ立退キアリ浦辺田舎ニ移転スルモノアリテ邸跡ハ畠トナリ田トナリ商家トナリ或ハ官署社寺トナリ後世ニ至リ旧邸ヲ知ラザル者多カルベシ、依テ茲ニ慶応の末期ヨリ明治の始頃、即、去今大凡廿年以前の絵図ヲ記載シ之ヲ示ス
但シ、広、狭、曲、直ハアリ、只、其頃、何某ハ、何所ニ居住シタルヲ云フヲ記ルセリ。
付、家中トハ旧藩士ノ居住スル町ヲ云フ。
  中山文太、山田矢三次、時斗佛文吉、斉藤東太郎、等ハ旧藩武士列外ナリシモ記載ス
  城ハ一部ヲ記ス

「明治十九年丙戊九月 太田新五郎定法記ス
  
 昭和三十五年十一月
            田尾登景周ノ直流
            十六代 田尾昇 写ス」

・・・・・

令和元年六月十一日

日高駿一茂和 

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拓郎ファン必見のコメディ映画『恋妻家宮本』

2019年06月02日 | のほほん所感
吉田拓郎ファンとして嬉しく、作品としても楽しめる映画を見ました。
拓郎初期にして永遠の名作「今日までそして明日から」が劇中に登場。
阿部寛と天海祐希夫婦は学生時代に野外フェスにも行って何時間もスタンディングで燃えた・・・というエピソードが語られるコメディ映画『恋妻家宮本』を見ました。
心に温かいものをもたらしてくれる作品でした。
エンディングでは出演者たちがバトンタッチで「今日までそして明日から」を唄い、最後に合唱するのには涙腺がふくらみました。
おばあちゃん役の冨司純子もソロで歌いましたよ!

街は生き物だなぁ

2019年06月02日 | のほほん所感
街は生き物だなぁ、と休日の散歩のたびに心の中でつぶやく。
お店ができたり廃業してたり。さぞ裕福なと思わせるりっぱな住宅ができていたり。
今朝は、畑が宅地に転換されつつあり、面白い石積みがまもなく壊されそうで、消え行く景色をしばし眺めた。
6月になった。紫陽花を見る。田植えの時期だけ濁る水路にも土地の歳時記を感じる。
兼業農家さんは、今日は忙しい日になるのでしょうね。

五島の人の多くは仏教徒。誤解を生む世界遺産。

2019年06月02日 | のほほん所感
世界遺産が誤解を生んでいる。
五島列島出身者に挨拶代わりに「隠れキリシタンですか」と聞かれるのは迷惑だ。その関係者ならばそれでいいのだが・・・

五島列島出身者のおおかたがそれとは無関係だ。

私が五島出身だと知った近所の人から、隠れキリシタンですかと聞かれた。
数日前は友人が、親が五島出身と知った人からそう聞かれて憤慨していた。

 世界遺産が誤解を生んでいる。
おおかたとは九割近く。ほとんどの人がその宗教の関係者ではない。