タイトルは、ゲサンズン・バカノアケッパナシと読む。
これは、子供の頃、親や祖母に口うるさくしつけられた、一種のことわざのような、旧福江藩士の家庭でのしつけ言葉だった。
しつけができていない人は、開けた襖などをぴったり閉めないクセがあり、まったく心がけのできていない配慮のない人は閉めることさえしないという意味だ。
障子や襖や戸を、開けたらキチンと閉めなさい、という教えの慣用句だ。
これとセットで語られたのが、障子や襖の敷居を踏んではいけないという注意。
この注意の際に語られた例話が、昔、殿の居室に出入りする際に、敷居を踏んでギイッと音をたてた家来がいた。殿はその音をオナラと勘違いし立腹され、家来を仕置きしたというもの。
時おり、開け閉めの時などに、思い出す言葉である。
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