日高茂和ブログ・のほほん書斎

つぶやきのような、ぼやきのような。

独裁・専制の恐怖に怒り! (映画・「アウンサンスーチー 引き裂かれた愛」)

2013年09月30日 | のほほん所感
民主化が進まずに、時の権力の横暴が続いている国が、まだまだ世界のあちこちにあるというのが人類の現状だが、
ミャンマー(ビルマ)もそうした時期を経て民主化したのは、近年のことだ。
この映画では、軍事政権の非情卑劣にして残虐な圧制の様子と、「建国の父」の娘という運命のもとに民主化の指導者として仰がれるアウンサンスーチーと、その夫と二人の息子の試練と献身が描かれていた。
根気強い非暴力・不服従の闘いに、ガンジーに学ぶ姿勢が一場面描かれていたが、良くない状況を変えるためには、あきらめるのではなく、根気強く意見を通し、過激に走って機会を失わない心構えを教えられる。
見てよかった。
ミャンマー(ビルマ)という国と、アウンサンスーチーという人物とその家族に興味を深める。

映画「ターミナル」・・・人の心は温かくなくちゃ!

2013年09月24日 | のほほん所感
ジャズの縁で知り合った、素敵な管楽器プレイヤーの松江さんが、先日のすいしゃライブの時に映画「ターミナル」をオススメしてくれたので、さっそく見てみた。

映画の終盤で、ジャズとこの映画の関係がわかってきて、最後に、なんとベニー・ゴルソン本人の実演がほんのちょっと出てくる。

物語の中心は、ジャズそのものとの関係は薄いのだが、暖かい心と素直なふるまいが人々の共感をよんでいく姿に引き込まれていく映画だった。

見終わってから、十代の半ば過ぎにジャズを聴き始めたころに、大恩人の故山村徹先生が教えてくれた、アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズの「サンジェルマン」を引っ張り出して、若き頃のゴルソンを聞き、YOUTUBEでその後のゴルソンの演奏をいくつか聴いた。

心に、白熱灯の暖色の明かりが灯ったような、ほんわかとした気持ちになった。

松江さん、ありがとうございます。

映画 インビクタスを見たゾ!・・・大感動。泣いた。

2013年09月17日 | のほほん所感
ネルソン・マンデラが大統領に就任してすぐ、憎しみをもって敵対する黒人と白人を融和させることに寛容の心と不屈の意思をもって取り組む姿勢と、マンデラの薫陶により変わっていく周りの人々の姿と成果に感動した。
過去は過去として、よりよき未来をつくるためには自身が変わらなければならないとマンデラは行動で伝えていく。
変化の激しい時代を生きる私たちに、大切なことを教えてくれる物語だと感じた。
苦難の日々を生きてきたマンデラが励みとした詩の一節が、劇中に何回か紹介される。
ウィリアム・アーネスト・ヘンリーという人の詩であるということだ。

「・・・門がいかに狭かろうと

いかなる罰に苦しめられようと

私が我が運命の支配者

私が我が魂の指揮官なのだ」

お釈迦さまが説かれたという、「自分を灯火としなさい」という教えや、儒学(陽明学)の始祖王陽明の「山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し」という教えに通じるこの詩の一節を、憶えておきたいと思う。



あつもり

2013年09月11日 | のほほんクッキング・美味礼賛
学生のころに住んでいた、今では観光スポットとして多くの人が訪れるようになった、東京の下町である台東区谷中の蕎麦屋さんには、「あつもり」というメニューがあった。

おそらく、誰もがあまりなじみのないメニューなのではないだろうか。

なんのことはない、盛り蕎麦のソバとツユが温かいという食べ方だが、海苔さえ乗せない「モリソバ」のファンとしては、寒くなると気になるメニューである。

都合のいいことに、最寄りの蕎麦屋さんにはメニューにないが、自宅で手軽にできるので、休みの日などに時おり試みる。

秋風の吹き始めた先週の日曜日に、久しぶりに試みてみた。

特徴としては、蕎麦の味、香りが、冷たいものより引き立つ点だ。

これから、しょっちゅうやってしまいそうな気がする。