橡の木の下で

俳句と共に

第6回「橡の芽投句欄」選後鑑賞

2017-04-06 20:48:14 | 小・中学生の俳句募集

選後鑑賞     亜紀子

 

一席         

富岡 小四  臼田峻

くつひもをむすぶまもないゆきがっせん

 休み時間のチャイム。くつにはきかえる時間もおしいくらい。それっと、雪の校庭へ飛び出して行くようすが良くわかります。

 

二席         

富岡 小五  味寺航矢

しもばしら力いっぱいもち上げる

 ぐいぐいと地面からのび上がるしもばしら。上に乗っているのは土のかたまりでしょうか。もっと重たいものでしょうか。

 

三席         

高崎 年長  川口瑠斗

かまきりが車をよけて道わたる

 車にひかれるかまきりは多いです。このかまきりは無事でよかったです。川口さんは、こまかなところを、よく見ているのですね。

 

佳 作

霜柱サクサクとふみしめる  富 岡 小五 猿谷 柑太

こがらしや服をゆさぶり襟つかむ  富 岡 小六 細野 悠貴

雪がふり足あとたどる帰り道  富 岡 小六 小実 和真

スキーでは父に勝てるぞがんばるぞ   東 京 小五 田口煌太郎

あやとりでゆびがたらないこまったな   東 京 小二 鳥越 春椛

せつぶんにはしってかえるお父さん   東 京 小二 榑松すず香

ブランコをビュンビュンこいで風作る   久留米 小五 大野 慈峰

かいだんをかけのぼったらはつもうで   富 岡 小五 田中 美涼

人間も冬はこたつでねこになる  富 岡 小五 金井 琴音

家中にねがいをこめて豆まきだ  東 京 小二 厚地美彩子

大雪で雪合戦に雪下ろし  富 岡 小四 たけ内 良き

冬の風飛ぶ鳥さえも凍えさせ  吉岡中 中二 飯田  誠

つらら取り剣だと言ってる子供たち  吉岡中 中一 高橋 更弥

道歩くかさかさ枯葉踊り出す  吉岡中 中二 熊谷百乃佳

留守番の玄関広し雪はらう  岐 阜 小六 豊田 椎乃

姫集いリビング狭き歌留多会  岐 阜 中二 豊田 風露

雪遊び遊びすぎたらしもやけだ  富 岡 小四 木村 真菜

寒空にぽつんと浮かぶ一番星  吉岡中 中二 瀧川 光城

見上げれば白銀の雪がちらほらと  富 岡 小四 矢嶌 結菜

海の中水着の足が長く見え  高 崎 小三 川口 セナ

入 選

屋根の下朝日に光るつららかな  吉岡中 中二 山田 晴佳

ネコ撫でて甘噛みされるこたつの中  吉岡中 中二 内山 由梨

はつもうでなで牛なでていいきぶん  横須賀 小二 鈴木なのは

みたんたちみんなそっり兄弟だ  東 京 小五 鳥越 大暉

雪遊び雪をあつめてなげっこだ  富 岡 小四 大木 星奈

雪かきで集めた雪で雪合戦  富 岡 小四 伊藤 和里

大雪を家の中から雪見だよ  富 岡 小四 中村 一彩

さむい日はこたつとすごす冬休み  富 岡 小四 綿貫 心咲

足の音しもをふんでサクサクと  富 岡 小六 茂木  花

冬の山ぼうしをかぶって温かそう  富 岡 小五 武田 龍皇

朝おきてこたつに入るともうでられない   富 岡 小五 田辺 心優

朝起きてカーテン開くと真っ白だ  富 岡 小五 菊池 彩花

太陽とキラキラ光る雪とけて  富 岡 小五 入山 美空

水入れのこおりの厚さで寒さ知る  富 岡 小五 島田 遥斗

朝見たら犬の水入れカッチカチ  富 岡 小五 高橋 陸斗

目が覚めるはく息白い冬の朝  富 岡 小五 寒河江珠結

あったかいみんなで投げ合い雪合戦  富 岡 小五 工藤 南沙

雪ふれよ空に願うがとどかない  富 岡 小五 倉本 眞煌

12月もつくれなかったゆきだるま  富 岡 小五 桐生 美来

雪景色朝日に照らされ光ってる  富 岡 小五 木島 心菜

雪だるまコロコロころがし楽しいな  名古屋 小三 奥園 光香

 

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