橡の木の下で

俳句と共に

草稿08/31

2013-08-31 08:24:37 | 一日一句

やうやうに涼風立つに水中り  亜紀子


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草稿08/30

2013-08-30 06:26:20 | 一日一句

今朝の杜秋気まとひしたたずまひ  亜紀子


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草稿08/29

2013-08-29 08:18:48 | 一日一句

蜂の駆除階下に寄りて首尾を待つ  亜紀子


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草稿08/28

2013-08-28 09:03:24 | 一日一句

鉦もゐてひと夜念仏の虫しぐれ  亜紀子


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「緑陰」平成25年『橡』9月号より

2013-08-28 09:02:40 | 俳句とエッセイ

  緑陰     亜紀子

 

浮御堂涼風受けて橋なかば

涼しさや御堂を洗ふ湖の波

梅雨晴れて千の仏が湖へ向く

水無月の湖鈍色に近江富士

すずめうりほどな西瓜が蔓の先

生きものの葉裏にやすむ梅雨青し

蜜蜂の小さきエンジンひもすがら

泰山木象牙の珠のひらきそむ

日陰蝶いわむろに湧く神の水

はたおりや星合神事待つ真昼

梅雨明けの星を並べて寝静まる

忽と逝き緑陰ひとつ残さるる

緑陰に紫煙をのこし別れけり

声落す五位に門限有りや無しや

熊蝉の沸騰窓を焦しをり

装ひを凝らしし足に蚋の跡

満月や夜濯ぎの衣影垂らし

 


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