Nonsection Radical

撮影と本の空間

NHKに出ればおしまい

2010年12月27日 | Weblog
帰宅すると老母が食卓でテレビを観ていた。
NHKでコロッケの特番をしているらしい。
ビーフコロッケが好きなのだが、テレビでは物真似芸人のコロッケであった。
飯を食いながら共に眺めていたのだが、全然面白くない。
当然のように笑いも少ない。
NHKホールに観に来るような人は、実はコロッケの面白さなどどうでもいいのだ。
コロッケが真似をする人、それも懐メロ系の人の歌を聴きたいのだ。
それがわかっているのか、バックに大勢の人を配したりして、ショー的要素を多く組み入れている。
「エラなったなぁ」というと、老母は「みんなNHKに出る事が夢なんだよ」と夢のようなことを言う。
勲章をもらうようなものなのだろうか?
お墨付きが欲しいのだろうか。
大変結構な事である。
有終の美を飾るのにはふさわしいのだろう。
つまりNHKに出るぐらいエラくなるとゴールだという事だ。
ワケのわからない、顰蹙をかうような、変なヤツという批判を褒め言葉にして上昇してきた人が、みんなに受け入れられて馴染んだところで「もうおしまい」と批判されるのだからやってられないではあろうが。

おっちゃんおばちゃんに受け入れられるようになると流行もオシマイという事実がある。
オトナに認知されたものは最先端ではない。
そういうわけでコロッケも・・・

番組の途中だが、食べ終えたので、さっさと席を立った。
コメント
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