退院1週間目に

退院1週間目に病院へ。
天気は風雨。
手術で摘出した組織の検査結果。
肺癌ではなく肺での悪性リンパ腫ではないかと。
どんなものか想像がつかずああそうですかと。
詳しい結果は2週間先にと。
検査代が今回だけで4万円と。
どんどん時間とお金が消えていく。
仕方ないのでそろそろ仕事を再開することに。
予定では来月早々化学療法で入院するつもりだったのに。
退院してから飲んでいた薬について話をして変更してもらうことにして、再び鎮痛剤を服用することに。
入院中に隣のベッドだった人と待合室で再開。
お互いの状況を報告し合うが、こういう知り合いが増えるのは困ったもの。

どこかしら

病院からもらった薬を胃腸薬を除いて飲むのをやめた。
痛み止めと痛み改善薬（？）が主。
ハッキリと胃がキリキリするとか腸が痛むとかじゃないんだけど、どうも肺の手術とは関係ないところに重苦しい痛みのある（ような気がする）箇所がお腹のあたりにあるような気がする。
一番疑いがあるのが痛み止め系の薬による胃炎なのでやめたわけだ。
まあやめてもすぐに痛みが治まらないのでそれが原因かどうかはわからないが、単に傷に対する痛み対策だとすれば必要ないのでやめても大丈夫だ。痛みには泣けばよいだけ。
相変わらず寝返りには苦労するが、寝返りと起き上がりにどのような姿勢をすればいいかを解明したので起き上がれないというところからは解放された。
それと咳、くしゃみをする方法も。

今日の夕飯はハンバーグ。
手作り。
準備万端スタンバイ中に電話。
家人から、本日は歓送迎会で遅くなることの再確認電話。
もちろん忘れていた。
一人食べる手作りハンバーグの美味しいことよ。

あちこち

退院して自宅療養兼リハビリを始めているが、天候の関係もあって外出は今日が初めて。
家人に付き添われて夕方近所の遊歩道を歩く。
トボトボと病人らしく歩くのだが、すぐに息が切れて咳が出る。
まだ咳をすると傷口が痛んでしまう。
遊歩道はワンちゃんがやはりガンの手術をして退院した時に歩いた道で、大きな腫瘍がなくなって身軽になった事で傷の痛みも気にせずに楽しそうに遊んだ姿を思い出す。
その後すぐに再発してまた大きな腫瘍となったのだが、そういうものだよねぇと納得。
闘病の仕方は実はワンちゃんを参考にしているのだ。
騒がずクヨクヨせずにその日を普通に生きている姿がパパリンは愛おしかったんだから。

保険関係の書類の請求をしたりしているが、すぐに疲れてしまい、横になりたいのだけど傷が痛くてなれないので、もたれかかるソファが欲しいのだが、現在ソファは物置状態で使用不可。
横になるのともたれかかるのとではかなり状況が違っているので、なんとしてももたれかかりたい。
投薬された中にロキソニンがあるのだが、今回初めて飲んだがかなり胃腸をやられたようだ。
よってロキソニンはなしで、潰瘍対策の胃薬だけ服用することに。
ダメなんだよね鎮痛剤って。

寝返りが打てないので基本的に仰向けだけで寝ているのだが、どうにも苦しくて傷口を上にして横向きになって寝た。
最初は楽だったのだが、寝入ってしばらくするとやはり傷口が痛む。
圧迫痛だ。
やはりダメだったかと仰向けに戻ろうと傷口に手をやると・・・
しっかりニャンコが傷口の上で寝ていた。
早々にお引き取り願ったのはいうまでもない。

退院初日

朝色を食べてしまえばそれで本日で入院生活は終了。
10日間。
朝の7時には担当医が回診に現れて傷の具合を確認。
胸の振り子さんの事を考えてしまい、こんな時間に来なくてもいいわいと言いたくなった。
会計を済ませて病院を出ると、春の陽射しを浴びていきなり軽く呼吸困難に。
駅までトボトボ歩くが、ほんの5分の道のりがすごく長く感じ、駅前のベンチで息継ぎ。
肺の1/4を切除しただけなのにこんなに呼吸が・・・
昼まで勤務の家人と駅で待ち合わせして、ターミナル駅で昼食。
ずっと食べたかったお寿司。
それも回るお寿司。
赤身、アジ、イワシ、カツオをローテーション。
板場のおねえさんが企みに気づき苦笑。
だってそれしか食べたくないんだもん。
帰宅するとしばらく仮眠。
ほんの少しの活動で疲労感がすごい。
明日からリハビリ徘徊だな。
にゃんこは帰宅の玄関で目を合わせてくれず御機嫌斜め状態。
でも仮眠中は布団のそばで寄り添い看護。
依然寝返りは打てず、ついでに起き上がる事も困難。
理想はハンモック。

明日退院

体につながれていたチューブを外してもらい、相棒（点滴台）ともお別れした。
数え切れないほどのレントゲンを今日も撮影して退院へ。
月末に生検の結果が出るんです、それから本格的な治療の開始。
治療と生活の組み合わを試行錯誤しないと。
よくわからないのは体内へつながるチューブを抜くのに、特に縫ったりしなかったけどどうなってるんだろうね。自分で見えないところだから確認できない。
明日は家人と昼食の予定だが、何を食べようかと妄想思案中。病院食を参考に食べる量を減らさないとねと家人に告げると「それはちょっと…」と乗り気でない模様。
帰宅したら月末まで体力を取り戻すリハビリの予定。