Nonsection Radical

撮影と本の空間

小説雑誌の読み方

2010年12月25日 | Weblog
現在では唯一定期的に購読している雑誌となった「オール讀物」。
お正月休みの時間つぶしにと購入してきた。

ペラペラとページをめくりながらふと、「どう読むのが正しい読み方なのか」と疑問がわいてきた。
オール讀物では、短編の読み切りや連載の小説、コラムなどたくさんの読み物が並んでいる。
考えてみると、それらは編集者が頭を悩ませて並べたものだ。
並べ順には「意図」があるだろう。
その意図とは?
その意図通りに読むべきなのか?
あるいはそれを無視して自由に読んでいいのか?
そんなギモンがわいてきたのだ。

ちょっと考えた正しい?読み方は、まず目次を開いて全体の作りを眺める。
この手の小説雑誌(文芸誌ともいうがね)は、目次が折り畳まれた見開きになっていて、目次を見るには折り畳まれたページを左右に観音開きにしなければならないのだ。
それを眺めながら、今号の中味を眺めて、どんな作者が書いているのか確認する作業が必要なのではないかと。
そして(そうしながらも)最初のページから順番に読んでいく。
編集者はそうして欲しいのでないかと考えたのだ。
せっかく順番を考えて編集した雑誌をパラパラとつまみ食いのように読んでいって欲しくないのではと。
コース料理のように、順番に味わっていくと、編集者の意図した最大の美味しさを味わえるのだ(ろうか)。

しかし現実には、読み進めるうちに疲れてきて、ついパラパラとページをめくってはつまみ食いをしてしまう。
それははしたない行為なのではないか・・・
最終的には1冊まるまる読み終えるのであるが、結果として読後感はどの読み方が満足度が高いのか。
そして編集者にとっては、どういう読まれ方が満足度が高いのだろうか?
そんなことを考えていて読むのを途中で止めてしまった。
コメント
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