後輩ちゃん決断するの巻

先週の月曜日、すなわち19日の月曜日ですよ。
後輩ちゃん（29歳独身女子）から連絡が。

今週木曜日、飲みに行かない？

おそらく内容は例のジャニーズ系イケメン彼氏のことだろう。
木曜日っつーことにものすごく抵抗があったけれど、前回のお誘い時に競馬優先で断った前歴もある。
今回は参加することにした。

「じゃあ2番バッターさん（40歳独身女子）と後輩君（後輩ちゃんより1歳下・妻子あり）にも声かけますね」…と。

…あ、ここで一つお知らせが。
今まで後輩ちゃんの彼氏をジャニーズ系イケメン彼氏を呼んでおりましたが、今日から呼び方を変えます。
何で？
後輩ちゃんが彼氏のことを顔がジャニーズ系のイケメンだと言ってたのでそう呼んでいたのですが、今回の飲み会の中で後輩ちゃんが彼氏の写真を初公開！
…したんだけれど、その彼氏がどう贔屓目に見てもお笑い芸人ロッチのコカドケンタロウなのですよ。

まあコカドもお笑い芸人の中では男前だと思うけれど、ジャニーズ系かと言われたら全然違う…。
後輩ちゃんはコカドだとの指摘に断固否定をしておりました（後輩ちゃん曰く、関ジャニ∞の大倉君だそうです）が、オレの中ではもう誰が何と言おうとコカド。
なので今日から後輩ちゃんの彼氏をジャニーズ系イケメン改め「コカド君」とここでは呼ぶことにする。

で、夜7時。
大阪はミナミにある法善寺横町の某炉端焼き店に集合。
早速本題に入る。
（ちなみに2番バッターさんも後輩君も後輩ちゃんの彼氏とのこれまでの経緯は知っている。）

で、現状はと言いますと、前回の飲み会のお誘い時の時点ですでに音信不通2週間だったけれど、それ以降も連絡が無い状況が続いているようで。
すなわち1ヶ月以上も音信不通なんですと。
ちなみに最後に後輩ちゃんがコカド君と連絡を取ったのが8月末。
その時には「今は電話できないからまたこっちから連絡する」とのLINEが来てそれが最後のやり取りとなっているんですと。

「で、今後は後輩ちゃんとしてはどうしたいの？」と聞くと、「彼がまた連絡すると言ったんだから信じて待ちたい」と。
オレと後輩君は1ヶ月以上も放置なのに今後連絡があるなんてとても思えない。モヤモヤを断ち切るにはこちらから連絡すべきとの意見。
方や2番バッターさんはもう少し待つべきとの意見。
「何でもう少し待ちたいの？連絡あるかもと思える根拠は？」と問うと、「だって、彼は優しい人だから…」と。

優しい男なら1ヶ月以上も放置するかいな！とオレと後輩君がダブルツッコミ。
トイレも行けばメシも食うだろ。
その時にLINEやメールの一つくらい送れるだろ！？
それもしないってのはもう連絡はしたくないという暗黙の意思表示だろ？と言うのが男性意見。

「でも彼氏はワタシのことを一番理解してくれている」
「そんなに理解してくれてるなら、こんなに後輩ちゃんがモヤモヤと毎日過ごしてるのを放置してるのは説明がつかんだろ！？」
「でもこの前引いた恋愛成就のおみくじでは大吉だったし！」

おみくじて…

どうやら先週東京出張に行った時に、東京では有名な縁結びの神社にお参りし、おみくじを引いたんですと。
そしたら大吉だったんですと。
しかも、そこに書かれていた「待ち人」はまさにコカド君そのものだったんですと。

大事に持ち歩いてるっつーから見せてもらったよ。
そしたらおみくじによくある抽象的な書き方。
ほら、吉方位は南です…みたいな。
いったいどこを基点に南やねん！？みたいな。
その基点の解釈次第で北でも南でも西でもどうとでもなるやろ？みたいなね。
…というような感じで後輩ちゃんの言う「これはコカド君のコトだ」という点を全部「ただの思い込み」だと論破してやった。

そしたら…あらら

後輩ちゃん、泣き出しちゃったよ…

おみくじにもすがりたい気持ちっつーの？
大好きな彼氏を信じたい気持ちも分かるよ。
でも、女の涙でひるむほどオレは心優しい人間では無い。（←おいおい）
いや、むしろ洗脳状態になっている後輩ちゃんに現実を知らしめたという意味ではオレは優しい男だ。（←違う気がする）

いずれにせよ、このまま待っても間違いなく進展は無い。
もしかしたらコカド君は新しい彼女を見つけるべくコンパに精を出してるかも知れんぞ！と言ってやったさ。（←追い討ち）

「じゃあどうしたらええの？」
「会って、今後について一度話そうと連絡しろ」
「そんなのしたら後悔しそう…」

この期に及んで何を後悔すると言うんだ！？と男性陣再びダブルツッコミ。

このまま待っても自然消滅必至。
だったら会って話しをしろよ。
コカド君が一体何を考えているのか。
何も考えずの放置なら「ワタシはアナタとこうなりたい！」と素直に想いをぶつけろ！
「別れ」を言い出せずの放置なら、それはそれで受け止めるしか無い。
イヤだって言ってる男にこれ以上付きまとったらただのストーカーに成り下がるぞ！

「じゃあ今度そうLINE送ってみる…」
「今すぐ送りなさい！」
「何て文面にしたらいい？」
「『会って話しがしたいです。いつ時間空いてますか？』でええやろ。」
「『こんばんは。お久しぶりです。元気ですか？』は付けた方がいいよね？」
「そんなものはいらん！単刀直入！その方が『こっちは真剣に考えているんです』という思いが伝わるはずだ！」
「返事が無かったらどうしよう…」
「返事が無い時は…それが彼の『返事』や。つまり…もう会いたくないってコトや。」

あらら…。後輩ちゃん、再び泣いちゃった…

でも、意を決しLINE送信。
後輩ちゃんもこの時は覚悟を決めたようだ。
これでいいのだ。
だって正直…後輩ちゃんからコカド君との諸々を聞いている限りでもコカド君は後輩ちゃんを好いているように思えないんだもの。

2時間の予定が1時間延長の3時間の飲み会終了。
会計を済ませた後で後輩ちゃんの口から意外な一言が。
「今日はこんな話するつもり無かったのに。みんなで楽しく飲みたかっただけやのに…。」

確かに後輩ちゃんからは飲みに行こうと誘われた。
決してコカド君のことで相談に乗って欲しいなんて一言も言われて無いさ。
オレ、2番バッターさん、後輩君の3人はもちろん後輩ちゃんの相談のつもりで来てたのは言うまでも無い…。

そして帰り際。
「泣いたらスッキリした。そして何だか一歩前へ進めそうな気がする。」
そうだ。
その意気だ。
自分では「ワタシにはもう時間が無い」なんて言ってたけれど、今の時代30歳なんてまだまだ若い。
世の中の男はコカド君だけじゃない！チャンスはまだまだあるさ！

…つか。
冒頭で述べたように後輩ちゃんからコカド君の写真を見せてもらったオレら3人。
後輩ちゃんがトイレに立った時に3人でコッソリと「あれって男前か？正直あの程度の外見の男ならナンボでも居るし、あの程度の男にすがりつく後輩ちゃんのセンスが分からんね」と話したのはナイショです

ちなみに…。
2番バッターさん。
帰りの時点ではかなりベロンベロンに酔っておりました（翌日本人は全部記憶があると言ってたけれど、本当だろうか…）が、酔った2番バッターさんはなぜか甘えん坊キャラに変身
後輩ちゃん曰く、2番バッターさんが酔うと出現する「キャッシー」という外人キャラなのだそうです…。（←誰！？）
仕事では真面目すぎるほど真面目な2番バッターさんの意外なキャラ出現に…ちょっと珍しいものを見れて得した気分


追伸。
この夜送ったLINEに翌日コカド君から返事が来たそうです。
来週日曜なら会えるとのこと。
覚悟を決めて行け！後輩ちゃん！！


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