角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

歓迎!生地提供。

2006年09月28日 | 実演日記
今日の草履は、8月27日、神戸市兵庫区からお越しくださった女性のオーダー草履です。
たいへん遅くなりました、本日の便で出発しています。

昨日と一転、また秋晴れが戻った角館、散策のお客様も笑顔が多いように感じます。それでも今日は風が少し強かったです。岐阜からお越しのお父さん、『いつもこんなに風が吹くんですか?』。
角館は風が強いという印象はありませんねぇ、と言うより、気象が厳しいのは冬の雪だけで十分です。

昨日のことです、長野県からお越しのご夫婦と親しくおしゃべりしました。ふと、ご主人がなにやら探しに中庭へ。そしてあるものを見つけてくると、私とおしゃべりしながら「手作り」をはじめました。そして出来上がったものは掲示板へ
『いや~、あなたの草履を作っている姿を見たら、急に作りたくなりましてねぇ』。お見事!

福島市からお越しの女性、ご実家が角館で、日ごろからパッチワーク作品を西宮家米蔵に展示している方でした。
『この生地で草履を編んで欲しいんですけど‥』。手には、なかなか年季の入った木綿生地をお持ちでした。生地提供のお客様は、こちらの女性で三人目です。

昨日千葉県からお越しになった奥様、ご高齢のお母上が当地の施設に入所していて、二ヶ月に一度くらいのペースでご訪問されているそうです。前回お越しの際に、草履をお買い上げくださいました。
その草履を見たご友人が、『これで編んでもらったら?』と、和柄の綿生地を数種類くれたそうです。近々その生地を送っていただくことになりました。こちらの奥様が四人目となります。
生地提供は、こちらもどんな草履になるか結構楽しみなんです。

さて、9月30日・10月1日の二日間は、草履台を作るため実演をお休みします。本来ならお客様の多い土日は休みたくないのですが、草履台を作るためには木工所を借り切らなくては出来ません。木工所のお休みが土日ですから、これも致し方ないわけです。

その後も草履台のご予約が増えて、現在8名の方がお待ちになっています。これまで販売した草履台を正確に数えたところ、32本でした。今回8本をお送りしますから、合わせて40本になります。
50本目のご注文に当たった方には、特別に大きな声で『おめでとうございます!』を言いたいと思います。

コメント (2)
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