トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

米大使館がトルコ在住市民に“確度の高い”テロの脅威を警告

2016年04月27日 | 国内
4月28日 4月26日、アメリカ大使館はトルコ在住アメリカ市民に、トルコの観光地で起こり得るテロリストの脅威について警告しました。

 Hurriyet

トルコは今年、すでに4件の自爆テロに見舞われ、先月もイスタンブルでテロがありました。爆発テロの2件はイスラム国(IS)の仕業であり、他の2件はクルド労働者党(PKK)が犯行声明を出しています。

「アメリカ政府は、テロリスト・グループがトルコ全土の人気のある観光地を攻撃するチャンスを探しているという確かな兆候を得ている」と、アンカラのアメリカ大使館はEメールでアメリカ市民に伝えています。

「テロリスト組織がトルコの外国人ツーリストを標的にしていることは明らか」と、アメリカ大使館は緊急メッセージで言っています。先月起こったイスタンブル・イスティクラル通りでのISによる自爆テロでは、3人のイスラエル人と1人のイラン人が死亡しましたが、イスラエル人の中の2人はアメリカと二重国籍でした。1月にはイスタンブルの歴史的中心で、12人のドイツ人ツーリストが自爆テロで殺されました。


古都ブルサで自爆テロ。13人負傷

4月27日、マルマラ地方のブルサで、女の自爆テロ犯が自爆し、13人が負傷しました。

 Hurriyet

自爆は、午後5時25分頃、ブルサの中心にあるモスク「ウル・ジャーミイ」の近くで起こりました。「最初の検証では7人が負傷し、近くの保健施設に運ばれた」と、ブルサの知事室が発表しました。治安部隊の検証はつづいています。消防チームと医療チームが現場に駆けつけました。周囲の商店は爆発でダメージを受けています。メフメト・ムエッジンオール保健相は、このテロ攻撃で13人が負傷したが、重傷者はいないと言いました。

トルコではここ数か月、イスラム国(IS)とクルド労働者党(PKK)が組織する連続的な自爆テロに見舞われています。2015年12月10日、¥午前10時4分、2人の自爆犯がアンカラ駅前で自爆しました。そこには平和集会のために集まっていた何千人の人々がいました。

11月1日には、トルコ史上最大のテロ攻撃がありました。1月12日には、ISがイスタンブルの歴史的広場で自爆し、3月19日には、イスタンブルのイスティクラル通りで自爆テロがありました。


CHPが国会議長の世俗主義に関する発言に憤慨。辞職を要求

イスマイル・カフラマン国会議長の世俗主義廃止を提案した最近の発言が一般の憤激を呼び、共和人民党(CHP)は彼の辞職を要求しています(昨日のこの頁参照)。

 Hurriyet

「われわれはもう1度言う。国会議長は辞職すべきだ。世俗主義はトルコに欠かすことのできない要素であることに同意する人は、われわれの呼びかけに応じて欲しい」と、CHPの広報官でもあるセリン・サイエク・ボケ副議長が、27日、同党の中央上級委員会の会合で記者団に語りました。

「カフラマン議長の発言は思いつきではなく、意識的な発言です。この発言は、自由、平等、共存の文化に関するAKPの見解と、2002年に権力の座について以来のAKPの政策を反映している」と、ボケ副議長は主張しました。

ボケ副議長は、この発言がトルコの国会議長の発言であることを強調し、AKPがほんとうに彼の発言を支持しないと言うなら、野党とともに彼の辞職を要求するべきだと言っています。

「アタテュルク思想協会」(ADD)や、「現代社会を支持する協会」(CYDD)、「共和女性協会」(CKD)など民間の組織のプロテスターたちも、カフラマン議長に反対し、世俗主義は民主主義の前提であり、女性の権利の唯一の保証だと力説しています。


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シリアからのロケット弾を恐れ、キリスの住民が町を去りはじめた

2016年04月27日 | 国内
4月27日 北部シリアを拠点にするイスラム国(IS)が発射するロケット弾で、1月以来、17人がなくなったため、キリス県の住民のほぼ30%が近隣の県に移住しました。

 Hurriyet
ISのロケット弾で、人影もまばらになったキリスの街


シリアから発射されたカチューシャ弾は45発に達し、キリスの学校は閉鎖され、90%の学生は学校を休んでいます。いつもにぎやかだった街路も、市場も、1月18日から始まったロケット弾攻撃のため、人影がなくなりました。

シリアの紛争が始まって以来、国境のキリス県には、およそ13万人のシリア人も住みついています。住民は家にこもり、商店もほとんど閉まっています。「外を歩くのはすごく危険です。必要な物を買ったら、すぐ家に帰ります」と、市場で買い物をしていた地元民の1人が言いました。

県は600人の教師たちに職場にもどるよう求めていますが、キリスの教員組合長オスマン・ボイベイさんは、学校は学期末まで休みにし、当局はキリスにもっと目を向け、治安対策を再調査して欲しいと要請しています。


エルドアン大統領が国会議長の発言を受けて、世俗主義を弁護

25日、イスマイル・カフラマン国会議長が、新憲法は世俗主義との関係を絶つべきだと発言し、野党CHPはもちろん、与党AKPの中からも批判の声が起こり、騒ぎになりましたが、4月27日、エルドアン大統領も、わが国はすべての宗教にも思想にも等距離をとるべきだと言いました。

 Hurriyet
「それは議長個人の意見だから・・・」とエルドアン大統領


ザグレブを公式訪問中のエルドアン大統領は、テレビのコメントで、カフラマン議長は新憲法に関する討議の中で、「彼の意見を述べたに過ぎない」と言いました。大統領は、「わが国では、世俗主義はすべての宗教集団と等距離にある思想だ」と強調し、この問題に関する議論は国会の討議事項を混乱させるだけだと言いました。

 Hurriyet
 
「ムスリムの国に世俗主義は要らない」と国会議長。アタテュルもびっくりですね。


25日、カフラマン議長は、「世俗主義の原理はトルコの憲法から“除去すべきだ”」と提案し、憤激を呼びました。「ムスリムの国で、なぜわれわれは宗教から後退した状況にいなければならないのか? わが国はムスリムの国なのだから、われわれは宗教的憲法を持つべきだ」と、議長は言いました。

黒海岸のサムスンに5つ星の「キャット・タウン]誕生

黒海岸サムスン県の10000平米の敷地に造られた“キャット・タウン”は、市内の野良猫たちのホームです。飼い主のいないネコたちのためにつくられた「ネコの町」は、アニマル・ケア・センター内にあり、ネコたちはここで暮らし、食べ、遊んでいます。

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ネコの町は2年がかりで造られ、昨年、オープンしました。ネコの町には、木製のシェルターと、木の橋やブランコのような遊具が設置されています。施設に連れられてきた野良猫は、去勢され、なれるまでべつの場所に置かれ、その後、他のネコの仲間入りをします。

サムスン市の獣医部長ヌルハン・イシュレルさんによると、アニマル・ケア・センターは2013年にオープンしたそうです。

「私たちは昨年、ネコの町のコンセプトを考えました。私たちは猫が自然に生きるための環境をつくりたかったのです。いま、ここには、去勢され、マイクロチップをつけられたネコが60匹います。ネコたちは朝、食事をし、昼間は施設内をうろつき、夜はシェルターに帰ってきます。このネコの町は、500匹は収容できます」とイシュレルさんは言っています。


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エルドアン大統領が1915年アルメニア人殺害に関し声明を発表

2016年04月27日 | 国内
4月26日 エルドアン大統領が、1915年のアルメニア人殺害記念日に、この時期に亡くなったオスマン帝国のアルメニア人の子供たち、孫たちに弔意を表明しました。

 Hurriyet

「私は、悲しみとその記憶を共有するのに最も意味のある土地トルコで、この式典が行われることを歓迎します」と、エルドアン大統領は声明で言いました。この声明は、第1次世界大戦初期に東部アナトリアで殺されたアルメニア人を記念する式典で、トルコのアルメニア教会のアラム・アテシャン総主教によって読みあげられました。

「私たちは、憎悪と敵意ある言辞を弄して歴史を政治に持ち込み、隣り合う2国を不仲にしようとする人々に対し、友好と平和のために努めることを決して諦めません。両国は共通の歴史と類似した伝統で結ばれています。この精神を持って、私はふたたび、なくなったオスマン帝国のアルメニア人を記念し、その子供と孫たちに哀悼の意を表します」と、エルドアン大統領はつづけ、戦いの“悲劇的状況”を記念して、集まった人々に敬意を表しました。

「忘れられないのはトルコ人とアルメニア人の1000年におよぶ文化の共有と共棲です」と、エルドアン大統領は言いました。「私は“民族や宗教とかかわりなく”、命を落とした、すべてのオスマンの市民に敬意を払います」

トルコは1915年の事件を“大量虐殺”と呼ぶことを拒否し、殺害は第1次世界大戦下で起こった不幸な事件と理解すべきだと主張しています。


トルコ南東部のPKKの攻撃で兵士2人死亡

 Hurriyet

4月25日、南部マルディン県ヌサイビン地区で、非合法組織クルド労働者党(PKK)の攻撃で、2人の兵士が死亡しました。他に、2人の兵士が、PKK戦闘員が爆発させた手づくり手榴弾で負傷しました。


インドの大富豪がアンタリヤで3日間の超ハデ婚

インドの最も富裕なビジネスマンの1人、アジャイ・グプタ氏の令息カマル・グプタ氏が、自分の結婚式のために、トルコのリゾート地アンタリヤのマルダン宮殿ホテルを、4月23日から26日までの3日間、貸切リにしました。

 Hurriyet

インドの伝統的な結婚式は3日3晩つづきます。花嫁はやはり、インドの有名なビジネスマンの姪です。結婚のために、アイロンかけ職人、仕立て屋、タトゥー・アーティスト、特別執事が雇われます。結婚指輪は式場で、パラシュートで降ってきます。結婚式の総費用は1000万ユーロを超えるそうです。

南アフリカ、アメリカ、イギリス、ドバイから、600人のゲストが結婚式に招待され、86人の執事チームがVIPのゲストたちにサービスします。ホテルの4か所の備品が運び出され、装飾会社15社が10日かけて装飾しなおします。照明システムはロンドンから来た40人のチームが設置します。

Hurriyet

ヨーロッパ最大のホテルのプールは蔽われ、結婚式のステージになります。4月25日夜には、100人のボリウッド歌手やアクロバット芸人やタンサーがステージで演じます。150人のコックが伝統的な料理を用意し、装飾のための花が71個のコンテナでロンドンから運ばれました。50人の写真家チームが準備プロセスを記録しています。

・・・そんなお金あったら、難民や被災地に送ってあげたら、と言いたくなりますね。グプタ・ファミリーはインドと南アフリカのビジネス一族。「ボリウッド」はインド・ムンバイの映画産業の俗称です。

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