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トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

トルコの国境の町の人家に迫撃砲が当たった。4人負傷

2014年10月05日 | 国内
10月6日 北部シリアではイスラム国(ISIL)とクルド軍の戦闘がつづいていますが、10月5日、国境を越えて飛んできた迫撃砲が、トルコの国境の町の人家に当たって、4人が負傷しました。迫撃砲は午後1時20分頃、シャンルウルファ県のスルチ町の人家に壁に当たり、爆発しました。家はシリア国境から2キロの近さです。

 Hurriyet
 
「おい、大丈夫か?」とのぞきこむ近所のおじさん


家にいた4人が爆弾の破片と石で負傷し、スルチ国立病院に運ばれました。最近の戦闘はクルド人が住むシリアの町に集中し、街から上がる砲煙がスルチからも眺められます。

戦闘が激化する中、トルコ当局は国境の2村キュチュクケンデルリとビュユクケンデルリに、安全のための避難命令が出ました。
記者たちにも、スルチ方面の国境近くから撤去するよう指令が出ています。


山羊が屋上から落ちてきて、13歳少年死亡

南東部のディヤルバクル県で、10月3日、犠牲祭に屠ろうと買っておいた山羊が、6階建ての建物の屋上から落ちてきて、13歳の少年が死亡しました。

 Hurriyet

ヘヴァル・ユルドゥルム君の父メフメト・ユルドゥルムさんは、犠牲祭のために買った山羊の適当な置き場がなかったので、住んでいるアパートの屋上に置きました。山羊はフェンスを飛び越え、アパートの前で友だちと遊んでいたヘヴァル君の頭上に落ちました。少年は病院に運ばれましたが、助かりませんでした。

事件の調査を担当した検事も、前代未聞の事件だと言いました。メフメト・ユルドゥルムさんは息子の死を悲しみながら、「この事件については、言うべきことばがない」と言いました。「検事さんも、こんな事件は世界で初めてだろうと言っていました」

・・・山羊さんとしては、フェンスを飛び越えたら逃げられると思ったのでしょうね。それにしても、落下してくる山羊の真下にいたとは、ヘヴァル君も運が悪かった。お友だちもびっくりしたでしょうね。山羊をつないでおけばよかったんですよ、お父さん。



「イスラム国と動物を屠る人は同じ」という歌手の発言に論争起こる

「人々の首を切るイスラム国(ISIL)の戦闘員と犠牲の動物の首を切る人たちは同じじゃないの」というトルコ人歌手の発言に、犠牲祭中の国内で論争が起こっています。

 Hurriyet

「私に言わせれば、ISILと、罪のない動物ののどをナイフで切る人たちは、気持ち的に同じレベルだわ。だから、私はISILに驚いていない」と、トルコのポップ・ミュージック・シーンの有名歌手レマン・サムさんがツイッターに書きました。

この発言に、ビュレント・アルンチ副首相を含む多くの人々が反発。アルンチ副首相はサムさんを“憐れむべき人”と非難しました。「ムスリムは犠牲とはなにかを、預言者アブラハムの物語を知っている。私はこの憐れむべき人を非難する。彼女は犠牲というものと、人間とは思えない連中の行為をいっしょにしている。彼らはムスリムとは言えない処刑者集団です」と、副首相は10月5日、ブルサのAKP(公正発展党)の集会で支持者たちに言いました。

AKPのギョクチェン・オズドオール・エンチ議員も、サムさんの発言を非難し、彼女に宗教の意義と信仰を尊重するよう促しました。


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トルコは人道支援でドイツ、日本を抜いて世界第3位になった

2014年10月05日 | 国際
10月5日 トルコは2014年、人道支援に16億ドルを使い、アメリカ、イギリスに次いで世界第3位の援助大国になりました。ちなみにアメリカは47億ドル、イギリスは18億ドルです。世界人道支援報告書によると、トルコは、11億ドルのドイツや9億4900万ドルの日本を抜いています。
Hurriyet
トルコの人道支援額は、国民総収入(GNI)の0.21%に当たります。アメリカの場合、人道支援額はGNIの0.03%、イギリスは0.07%です。トルコの0.21%は支援国内でトップです。

ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は、トルコは、援助を必要とする人々の民族、宗教、セクトなどにこだわっていないと語りました。「われわれは現在、国内に3万人のヤジディを入れています。われわれは彼らの民族、国籍、宗教など、いっさい問題にしていません。援助を必要とする人々に最善を尽くすのみです」と副首相は言いました。

2013年のトルコのシリア難民に対する人道支援額は23億トルコリラでした。この報告書は、2012年、2013年で、トルコの人道支援費が5億9100万ドル増えていること、またその多くはシリア人のために使われていることを示しています。

・・・トルコよくやっています。エライです。


今年も犠牲祭が始まった

今日、世界中のムスリムが犠牲祭の初日を祝いました。トルコ人の多くは故郷の町へ帰って、家族とともに動物を屠ります・・・が、この古い慣習に抵抗を感じる人々もいます。

 Hurriyet
 
動物の血で色を変えた今日のボスフォラス。


4日間のエイド・アルアドハ(犠牲祭)はムスリムにとって、預言者アブラハムが息子イスマイルを犠牲として神に捧げようとしたことを記念する日です。神はアブラハムの信仰を試すために、その息子を犠牲として捧げるよう命じたとされています。世界中のムスリムはその故事を記念して、10月4日、羊や牛を屠り、その肉を貧者に配る習慣が生まれました。
犠牲祭には多くの人が故郷に帰るので、毎年、全国で交通事故が増えるため、当局は早くから警告を発しています。

 Hurriyet
 
アマチュア人がケガをする事故も少なくないそうです。


犠牲祭のもうひとつのリスクはアマチュア人です。素人が動物を屠ろうとしてケガをする事故が全国で起こります。犠牲祭の犠牲者の中には、ナイフで指を切ったり、牡牛の角に刺される人もいます。

10月4日、カイセリに住む62歳のハビプ・ボスタンさんは、動物を屠っているとき、心臓発作で亡くなりました。また、東部のシワス県では、牛が逃げ出し、市が麻酔銃を撃つ前に、持ち主と警察が牛を捕まえました。

 Hurriyet
 
この映像がソシアル・メディアに流れ、批判の声が・・・。

ソシアル・メディアでは、牡牛をトラクターにぶら下げて1キロも走る映像が流れ、残酷だと怒りの声が上がりました。
イスタンブルではボスフォラスの水が、動物の血のために一部で色を変えました。イスタンブルのアジア側の多くのムスリムたちは、自分で動物を屠り、当局の警告を無視して、市の下水道に血を流したようです。



「イスラム国のコバネ占領をトルコは阻止する」ダウトオール首相

シリア国境に近いクルド人の町コバネを乗っ取ろうと攻撃をかけているイスラム国(ISIS)と、防衛するクルド軍の間で激しい戦闘がつづいていますが、トルコはコバネがISISの手に落ちるのを防ぐために、できるだけのことはすると、ダウトオール首相は言いました。

 Hurriyet
 
シリアとの長い国境を警備するトルコ軍兵士


10月2日、トルコ国会は政府の要請に応じて、トルコ軍の国外派兵を認めました。また、外国の連合軍がトルコ領内で作戦を始めることも認可しました。
「連合軍がシリアとイラクに作戦を展開するに当たって、トルコほど力になれる国がほかにあるだろうか」とダウトオール首相は言っています。

ISISの軍は木曜、コバネの中心へ2,3キロまで前進し、町の周辺の村々を制圧しています。そのため、15万人以上のクルド系シリア人がトルコへ逃げ込んでいます。


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