ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




銀緑館。中央区銀座6-11。左:1988(昭和63)年2月21日、右:2002(平成14)年10月5日

銀緑館のある銀座6-11は中央通りにあった松坂屋デパートと一体で再開発され、まもなく「GINZA SIX」が開業する。高級ブランドショップが中心のようで、僕などは行きそうもないし、なにやら中国人の爆買いを狙ったような感じもあり、それが一服したらしいので、前途多難なようにも思えるのだが……。
銀緑館は『日本近代建築総覧』では「銀緑館、銀座6-11、建築年=大正13年、構造=RC、設計=松岡(自家設計)、施工=浜田組、現在も竣工時の国産エレベーター使用、同社長松岡は蔵前工業出身と云う」となっている。銀緑館の名称は「銀座六丁目のビル」の意味ではないかと思う。
看板の「TARU(樽)」は地下にあるバー。「Since 1953」とある。1階の「思文閣銀座店」は昭和12年京都で創業した古文書、古書画の店で、銀座の店は昭和45年の開店らしい。今は5丁目の外堀通りにあるビルに移った。



銀緑館。左:2007(平成19)年3月9日、右:2008(平成20)年11月5日

左写真左の全面ガラス張りのビルは「栄ビル」。右写真、銀緑館の右は「銀座松坂屋パーキングビル」と「オリコミビル」。ちなみに、銀座6-11の東側の家並みは1986年では、南から「栄ビル(同栄信金銀座支店)、銀緑館、銀座松坂屋パーキングビル、オリコミビル(折込広告社)、松坂屋事務館、銀座鴻池ビル、ステーキスエヒロ」。


1956年1月に公開された大映の映画『宇宙人東京に現わる』に写った銀緑館の映像。岡本太郎がデザインしたヒトデ型の宇宙人が出てくるSF特撮映画だ。「新天体R」が地球に接近して天変地異が起こり、避難する人々を東京のいくつかの場所で撮影した中のワンカット。昭和30年頃の火保図に対応するわけで、左に「同栄信用金庫」、銀緑館の右は「折込広告社」、日本建築が料理屋の「湖月」6階建てのビルが「折込広告社」となるかと思う。

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