足立ビル。中央区銀座5-12。左:1986(昭和61)年5月11日、右:1988(昭和63)年10月9日
昭和通りの三原橋交差点の近く。北側の白鶴ビルと南の本州ビルにはさまれて小さなビルに見えるが、奥行きがあって裏通りまでとおっている。
『日本近代建築総覧』によると「足立鋼業K.K.(旧エタニットK.K.ビル)、S6頃」である。
三笠会館といったほうが分かりやすい。白い壁と瓦でスパニッシュのような印象を受ける。
足立ビルのきれいな写真や突っ込んだ解説をしているサイトとして、「街の風景>銀座散歩>足立ビル」と「廃景録>消えた近代建築>オフィスビル>足立ビル」を挙げておく。
「廃景録」には「もともとアンパンで有名な「木村屋総本店」として建てられたそうです。設計者は和田順顕」とあり、確かに昭和10年頃の火保図を見ると「木村屋總本店」である。当時は木挽町5丁目。
和田順顕の作品は、当ブログでは神田駿河台にあった日本医師会館を取り上げている。
足立ビル・裏側
1987(昭和62)年10月4日
昭和通りの1本西の裏通り。足立ビルは軒にロンバルディア帯をめぐらしてはいるが、表側とは違って普通の箱形のビルだ。
| Trackback ( 0 )
|
|
http://golf91.main.jp/building-6.html
によると、2002(平成14)年に解体されています。