ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




自然幼稚園。千葉県市川市市川1-24。2007(平成19)年4月8日

国道15号線(千葉街道)に面する市川西消防署の裏にある自然幼稚園の別館。住宅だった建物に見える。この辺りは戦前からの住宅地・別荘地でお屋敷と言っていい大きい敷地の住居が多くあった。そういう家のひとつかと思われる。あるいは料亭だった建物だろうか。最近では幼稚園でも茶道などの日本のお稽古事もやるところがあるから、そういうのに使われているのかもしれない。




シゼンヨーチエン』によると、創設者の石田締は同志社大を出て、市川三本松教会(当時の名称は「日本基督同胞教会市川講義所」といったらしい)で牧師をしたことがある人。現在の教会は幼稚園のすぐそばにあるが、現在地には江戸川近くから1941年に移ってきているので、幼稚園を教会のすぐそばに建てたというわけではない。HPでは開園の地を「「地蔵山」と呼ばれる松林の中、掘れば掘るほど綺麗な砂の出てくる土地」としている。
総武線の線路に沿って、その北側は「市川砂州」という砂州が東西に伸びていて、千葉街道と京成線はその微高地の上を走っている。この砂州と北の北総台地の西端、国府台との間は低地で、太古の「真間の入江」だったところだ。自然幼稚園のすぐ北に「地蔵山墓地」がある。この墓地は周囲より1mほど高い砂山で松林にもなっていて昔の地形をよく残している。

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