ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




佐竹茶房。台東区台東2-1。1988(昭和63)年頃

蔵前通りと清洲橋通りとの鳥越1交差点の北西の角にある平屋の店舗。現在は下の写真の状態で、周りの建物が取り壊されて、角の家がどいてくれるのを待っているように見える。
建物は昭和30年前後のものか、あるいは空襲の焼け跡から最初に建てたものかもしれない。1986年の住宅地図では「コスモ印刷」だが、写真ではすでに空き家かもしれない。左の家は「植木製罐株式会社」、右のビルは「見上ビル」で、小さなペンシルビルのようだ。角の家はいつごろまで営業していたのか知らないが「佐竹茶房」という喫茶店だったことは分かる。建物もその店が建てたような外観だ。
「佐竹」といのは、交差点から清洲橋通りを北へいった西側に「佐竹商店街」もあるが、佐竹右京太夫の藩邸(出羽国久保田(秋田)藩の上屋敷、藩主は佐竹氏)があったところが、明治維新後、それが撤去されて「佐竹っ原」と呼ばれたことに由来する。



近影。2007(平成17)年4月14日

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コメント
 
 
 
佐竹茶房 (むにゅ)
2012-11-23 15:20:17
ご無沙汰してます。あら?アタシが住んでたとこが写ってますねぇ~(笑)ここ、戦後すぐだったようですよ、親が言ってました。確か昭和45年くらいから営業はしていなかった記憶がありますが、玄関の扉の横にプレートが貼ってあってカフェ営業やってた形跡があったのを昭和50年くらいに確認してます。
玄関の扉の上が少し割れてて、何回か覗きに行ってました。
この蔵前通りを昭和通り方面に行くとすぐにある木造の平屋建ても今年解体されちゃいましたね・・最後の写真に横のトタンが写ってますね。
 
 
 
>むにゅ様 (流一)
2012-11-25 10:20:46
やはり、戦後すぐに建った店舗なのですね。平屋だし、商売を始めよう、あるいは再開しようと、とりあえず建てた仮店舗なのでしょうね。それがいまだに存在している。けっこう歴史的な建物といえなくもない。
私が最初に目にしたのは昭和35年くらいのことで、昭和63年に撮影したときは「まだあるのか!」という思いでカメラを向けました。「佐竹茶房」の文字があるうちに撮れてよかったです。
 
 
 
さたけちゃぼう (sakaki masaaki)
2012-12-12 16:34:09
と、呼んでいました。小学生4、5年生の頃です。(柳北小学校)確かSさんという同級生の美少女が住んでいて、左側の2階の窓から手を振っている映像が浮かんできましたが、まぼろしかもしれません。なにしろ60年前のことですから。先週、蔵前通り沿いに住んでいた同級生が亡くなって、ふと流一さんのブログを思い出し、佐竹茶房が見られて本当に良かった。ありがとうございました。Sさんは元気にしているかな?
 
 
 
>sakaki様 (流一)
2012-12-13 22:45:12
私の父の世代の話では「きっちゃてん」といった、などと聞きますね。美少女も70を過ぎたようですが、きっと上品なおばあさんになっているに違いありません。「2階の窓」は写真からは見当たりませんね。
 
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