ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




参松工業。千代田区岩本町3-11。1986(昭和61)年12月30日

田島ビルの前を少し東に行った並びにあった。参松工業は大正5年創業の菓子食品製造の会社だったが2004年に倒産し、建物は2007年に解体されたという。現在は数棟の建物をまとめて大きなビルに建て替わった。
『日本近代建築総覧』に「建築年=1933(昭和8)年、設計=横山虎雄」となっている建物。前面の2階まではクラシックな外観だが、少し引っ込んで4階建てになっている。――『 東京DOWNTOWN STREER 1980’s 』の「 千代田区岩本町~その二」の写真が分かりやすい。このサイトでは、この辺りの、撮影時の1982年ではだれも注目していない木造の家並みが記録されていて貴重だ。今ではそのほとんどがビルに替わってしまった――3・4階部分は2階までの正面とはまるで合わないから増築したものかもしれない。壁は2階部分と同じタイルが貼られているが、増築時に2階の正面も同じタイルで改修したもののようだ。(『 都市徘徊blog>参松工業』)。



参松工業付近の裏。1989(平成1)年10月8日

神田川の和泉橋から見た柳原通りの裏側。写っているビルのなかで現存するビルがあるかどうか分からない。右から、三星ビル、空き地、渡部ビル(渡部ハガネ)、プルータス、参松工業、サンヤング(三弥衣料)、北代ビル、イワモトチヨビル。
参松工業の建物は屋上に木が生えているからRC造と思えるが、表から見えるビルと同じ建物ではなさそうだ。昭和30年ごろの火保図に、神田川沿いに四角いコンクリートの建物が、参松工業の倉庫のような感じで書き込まれているからその建物かもしれない。

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