ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



小山湯。三田1-11
2012(平成24)5月16日

旧町名「三田小山町」に由来する名をつけた銭湯。広くはないが住宅街が広がる低地が、寺や旧屋敷が乗る三田の台地になる崖下に位置する。奥に細い階段が見えていて、しなびた山の温泉場のように見えなくもない。
建物は大正10年に建てられ、関東大震災に耐えたものという。2007年1月末で廃業した。内部の様子は『入浴情報>小山湯』に、2005年のレポートがある。『東京消えた街角』(加藤嶺夫、1999年、河出書房新社、2500円)にある昭和43年の写真には、屋根の軒下にネオンサインが下がっている。「小山湯」の字を縦に置いて、三方を波線で囲った簡単なものだ。今なら風俗営業を連想するが、当時の人には普通だったのだろうか。
東京真空地帯>港区三田1丁目』に、小山湯の手前にあった「小山館」という下宿屋の写真が載っている。昔の航空写真を見ると、中庭がある「ロ」の字形平面の2階建ての木造アパートだった。



寺井雑貨店。港区三田1-11。左:2012(平成24)5月16日、右:2011(平成23)年9月13日

東京さぬき倶楽部の門の横に残っている古い商店建築。現在は廃業した様子だが、1995年の住宅地図では「寺井雑貨店」。右の写真は角を曲がった、店舗だったと思われる側。

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