ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



パールハウスビル。中央区銀座5-1。左:1987(昭和62)年10月4日、右:1987(昭和62)年12月27日

このビルの裏は泰明小学校で、地図で見ると小学校の敷地にあるような感じの場所にあった。『近代建築ガイドブック』(鹿島出版会、昭和57年)という本で戦前の建設ということは知っていたのだが、まともな写真を撮れないでいるうちにいつのまにか消えてしまった。
写真では「月光荘本社ビル」の看板が懸かっている。右写真の右は鳳鳴春という中華料理屋。この建物も古そうである。知らなけばなんということもないビルだ。壁面をアルミで覆ったのは改修によるもので、竣工時はまた違った感じだったのかもしれない。
歴史的建築総目録DBによると「旧名称:徳田ビル、建設年:昭和7年、設計:土浦亀城、施工:松井組」。

土浦亀城をネット検索すると、銀座の「シネパトス」(ウィキペディア)、あるいは「傳八ビル(三原橋センター)」(Kai-Wai散策>傳八ビルのルーツ)が挙がった。銀座の三原橋に1952年に建ったガラス窓を大きく取った2階建てのビルである。昭和30年頃の火保図には2棟あるビルの南側のに「銀座セントラルビル」の記入がある。一見してパールハウスビルとの共通性が見られて興味深い。『帝都復興せり!』(松葉一清著、平凡社、1988年)には、『(徳田ビルは)流線型意匠の代表作。船をイメージの出発点に置いたと思われる。』とある。傳八ビルのデザインにそのまま当てはまる。

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