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第1コスガビル。中央区日本橋横山町9
左:1985(昭和60)年8月4日、右:1986(昭和61)年1月12日
清杉通りの浅草橋交差点の南から斜めに入っていく横山町問屋街の通りとの角にあったビル。立地とその形で誰もが目を向けるようなランドマーク的な建物だった。現在の建て替わったビルは何倍か高層になり、角は旧ビルの外観を継承するような造りになっている。しかし、ランドマークとしての地位を引き継ぐところまではいっていないのは存在感が関係するのだろうか。
建設年=1930(昭和5)年、設計=曾禰中條建築事務所、施工=鹿島組。当初の名称は「両国ビルヂング」といったらしい。
鹿島建設がビル建設の初期に手がけたもので、『 Kajimaダイジェスト>特集:ビル進化論』(2004年3月)という記事に「ビル創世記」という章を設けて第1コスガビルを解説している。
株式会社コスガは1862(文久2)年、大阪で創業した家具・インテリアの会社。東京に進出したのは1890(明治23)年で、大阪屋と称した。1930(昭和5年)、株式会社に組織変更し、小菅商店として本社ビルを建設した。売上高は1990年代がピークで、2000年代になると業績が悪化、財務リストラ、不動産売却などをするも2008年に倒産した。2009年に「株式会社コスガの家具」が新たに設立されて再出発した。(『ウィキペディア』、『家具新聞>株式会社コスガ』)
第1コスガビルは2006年10月頃に解体されているが、売却されるとすぐに建て替えとなったらしい。日本橋の問屋街にビルを建てたという誇りがビルを維持してきた原動力だったのかもしれない。
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