ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




海渡ビル。中央区日本橋横山町6
左:1986(昭和61)年1月12日
上:2011(平成23)年12月18日

中村與資平記念館別館>小松ビル』によると、「竣工=1928(昭和3)年、設計=中村與資平、主任技師=相坂幸治、施行者=中村工務所工事部」。当初の「小松ビル」の名称は「小松・岡安・佐藤三氏共同ビル」だったからで、「海渡ビル」になったのは昭和30年代になってから、という。
現在はタイルの剥落防止のためと思うが、壁面が改修されている。スクラッチタイル貼りのロマネスク風の重厚な感じはだいぶ薄れたが、正面玄関周りのアーチや頭柱のレリーフはしっかり残されている。左写真では正面左側の壁面にタイルが残り、その上にロンバルジアベルトも見られる。『中村與資平記念館別館』に載っている竣工時の写真では、1階の壁は石張りで、4階の窓も元のアーチ窓が改修されている。残っていると思えたタイルは、貼りかえられているのかもしれない。


横山町ビル。日本橋横山町7
2011(平成23)年12月18日

海渡ビルの向かい側にある「マスダ増本店」と「エトワール海渡ショールーム」が入ったビル。海渡の看板がある角の部分だけ古いビルの外観が見て取れる。5年前には2階から上は無塗装のコンクリートだったから、今以上に古く見えた。海渡ビルと同じ設計者による震災復興期のビルである。
中村與資平記念館別館>横山町ビルデング』によると、「竣工=昭和4年3月、設計=中村與資平、施行=中村工務所、鉄筋コンクリート造5F」。

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