ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




有楽町レバンテ。千代田区有楽町2-8。1986(昭和61)年5月

有楽町駅前の再開発で2004年4月に建物は解体され、ビアレストランのレバンテは国際フォーラムへ移転した。『日本近代建築総覧』では「有楽会館レバンテ、建築年=T14、構造=RC3、設計・施工=大倉土木」。軒の上のトロフィーみたいな飾りがかわいい小さなビルだった。戦前は「中央自動車」という会社の輸入自動車のショールームだったという(『廃景録>レバンテ』)。
ネット上のキーワードは「牡蠣料理」に「大倉喜七郎」と「点と線」である。『銀座 街の物語』(三枝進ほか、河出書房新社、2006年)によると、松本清張は昭和28年から31年まで有楽町の朝日新聞社に勤務した。『点と線』は昭和32年に月刊誌「旅」に発表されたが、清張は朝日新聞社のすぐそばにあるレバンテをよく知っていたと思われる。そこでコーヒーを飲みながらタバコばかりすっていたのかもしれない。
建物右の飲食店街に「朝日街商店会」の街灯がある。朝日新聞社に因んだ名前なのだろうか?



1987(昭和62)年3月15日

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