ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




優美堂額縁店。千代田区神田小川町2-4。1988(昭和63)年1月15日

靖国通りの小川町交差点の少し西。写真の家並みは、左から、ヴィクトリアスポーツ本館(写真では「Lady’s Sports」)、原久(はらきゅう)洋服店、足立商事、優美堂、ムラサキスポーツヤング館。
優美堂の富士山の看板が目を引く。これがほんとうの看板建築、などとつまらないフレーズが浮かんでしまう。看板の「額縁」の縁の字の編が木編なのが特徴。独自に作成した字なのだろうか。靖国通りの北側は、だいたいが空襲からの焼失を免れているのだが、小川町2丁目の2・4番地は焼失したようである。南の錦町からの火事が靖国通りを超えて延焼したのかもしれない。現在は看板の絵と字がほとんど消えかかっているのに修復する気はないらしい。閉店が危惧される。
原久洋服店はテーラーだから、主に注文を受けて制作する店なのだろう。学校の制服も受注しているから、経営も安定しているのだろう。商店街のサイトに「お茶の水に店を構えて80年」とあった。昭和10年頃の設立である。現在はヴィクトリアと一緒にフィールドクレストビル(10階建、1994年完成)を建てた。

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