ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ライト印刷。中央区銀座2-12。1988(昭和63)年2月14日

写真左に行くと築地川(現・首都高)の三吉橋に出る通りと、昭和通りの東の裏通り(木挽町仲通り)との交差点角にあるライトビルの旧建物。写真右のビルは昭和通りに面した、撮影時は「富士火災銀座ビル」(1974年竣工)で、2012年にヤマトホールディングスが買い取り、「ヤマト銀座ビル」となった。このビルの南半分は、戦前から大和運輸の本社ビルがあったところで、業績が発展して買い戻した形である。
写真のビルは3階建てのビルに4階を増築したもののようだ。富士火災銀座ビルとの隙間から元の壁面を残す個所を覗いたところでは軒飾りがあり、昭和初期の建築になるような印象を受けた覚えがある。
ライト印刷の沿革によると、「1949年に入谷町で創業、1951年に本社を中央区銀座2-12-3へ移転、1963年に本社を墨田区石原に移転」している。1969年の地図では「柿本ビル/ライト電子製版研究所」となっているので、銀座のビルには研究開発部門が入ったのだろう。「柿本ビル」というのがビルの名称らしい。そして「1989年、ライトビルを建築」となる。写真のビルは撮影後じきに取り壊されたのだろう。
なお昭和10年頃の火保図では「三吉ビル(コンクリート造3階建)」である。

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