ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



兜橋ビル。中央区日本橋1-20。左:1985(昭和60)年4月14日、右:1987(昭和62)年4月5日

ビルの名称は昭和9年火保図から。同図ではコンクリート4階となっていて写真のビルとは異なるかもしれない。昭和20年代の火保図では「大和証券、コンクリート3階」になっている。増築部分もかなり古く見えるので、戦前の建築としか見えないのだが。
場所は日本橋郵便局の裏、三菱倉庫の向かい。かつて楓川河口に架かっていた兜橋の橋際である。町名変更前は江戸橋1丁目、大震災前は河岸地で本材木町1丁目になる。
撮影時は住宅地図では「三菱地所現場事務所」となっていて、たぶん東証建替えの現場事務所になっていたようだ。

追記:2007.05.11
東村山のヨウタロウ氏からコメントを頂いた。それによると、このビルは関根要太郎の設計になり、百十三銀行という函館に本店を置く地銀の東京支店だった建物という。関根要太郎は多摩の桜ヶ丘公園にある聖跡記念館の設計者である。今も残る江東区佐賀町の村林ビルとが、東京に残る関根要太郎の作品だという。


藍沢ビル。日本橋1-20。左:1986(昭和61)年6月22日。右:同年12月31日

「帝都復興せり!」(松葉一清著、1988年平凡社刊)によると、『昭和8年、萩一郎設計』
細部の装飾はあっさりと排除して、ただの四角い箱みたいだが、1階だけ黒い石張りにして変化を付けている。どういうわけか、いつまででも見ていられる。

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