ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




協立商事。中央区八丁堀2-21。1987(昭和62)年10月25日

八丁堀二丁目、鈴らん通り東側の街並み。右から、昭林堂書店(裏にコーヒー・レストランの椰子の実)、新大橋通りへ抜ける路地があって協立商事有限会社、東京柴田商事株式会社、サンケイ新聞京橋専販所。協立商事の看板にある取扱商品が読めそうで読めない。「掃除用具・日用雑貨」などだろうか。
現在は協和商事が「日用品雑貨卸売業」として電話帳に載っていて、ストリートビューでは工事用フェンスで囲まれた形であるが建物も残っている。その他はビルに替わった。本屋は「藤和八丁堀ビル」(1991竣工、1階はファミリーマート)、東京柴田商事は「八丁堀鈴らん通りビル」(1990年12月竣工)、サンケイ新聞は「産経新聞京橋販売所」のビル。協立商事が最後まで残るとは以外だった。


サンケイ新聞京橋専売所
1986(昭和61)年6月15日

軒の上のL字形の飾り、2階の丸窓などが見られて、戦後に建てられた看板建築としてはデザインに凝っているほうだろう。
「サンケイ新聞」は1988(昭和63)年5月に「産経新聞」と昔の題号に戻している。

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コメント
 
 
 
Unknown (kenmatsu)
2011-06-02 20:53:07
私も最近81~82年に撮影した写真のブログを始めました。位置の確認などに参考にさせて頂いております。
共立商事は今も残っていますが、なにか鉄板で囲われて異様な有様になっていますね。何か、地上げなどの化け物に傷つけられて、身を守っているかのようにも見えます。
 
 
 
>kenmatsu様 (流一)
2011-06-04 09:52:43
貴ブログ『東京DOWNTOWN STREET 1980's』を拝見しました。1981・2年の撮影ということで、貴重な写真ばかりですね。戦後まもなく建てられた小さな木造の商店や会社の建物が多く収録されているのが興味深いです。当時はもっともありふれたものだったと思いますが、20代だったkenmatsuさんがそういうものを被写対象にした理由に首をひねっています。
 
 
 
Unknown (kenmatsu)
2011-06-04 21:42:12
>流一様
ご覧頂いて、どうもありがとうございます。私は東京の生まれ育ちで、学校も公立ですが越境を繰り返していたので、地元意識が薄く、その変わりにあちらこちらに土地勘があるという育ち方をしました。そんな中で、東京を知らないことに気が付いて、とにかく古い町並みを探して写真を撮ってみようと思い立ったのがこれらの写真です。何も知らず、ただ闇雲に歩き回ってシャッターを切った結果ですが、今となっては面白いものになっているかなと思います。

当時は写真学校の学生でしたが、学校ではこんなガラクタばかり撮ってどうするんだと散々な評判だった記憶があります。確かに、当時はありふれたパッとしない町並だったのだなと思います。そんな経緯から、撮影の後半は中判のカメラを使って、それなりにしっかりした佃や根津、池之端、湯島で撮影しています。
 
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