ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




田村医院。中央区日本橋小舟町13。1985(昭和60)年4月29日



コーナーの玄関。1986(昭和61)年1月12日





左:東面。1987(昭和62)年頃。右:玄関脇の窓。1986(昭和61)年7月27日

『日本近代建築総覧』にある堀留町の田村医院だとすると昭和7年の建築。
個人医院の建物は概して個性的で、洋館も多い。その点、田村医院のビルは一見普通のビルだと見られてしまうかもしれない。建築様式からすると白い箱型の筐体・大きい窓でインターナショナルといえるかもしれない。しかしよく見ると装飾もけっこう施している。軒周りを飾る装飾タイルの帯、正面2階の窓の植物のレリーフ、横面の丸窓、1階の大きいタイルの縁の飾り帯、「小児科田村医院」の文字を入れたタイル、それにステンドグラスなど。そしてなにより、建物の角にもってきた玄関のデザインがすごいと思う。



正面1階窓のステンドグラス。1986(昭和61)年7月27日



田村医院。1987(昭和62)年頃


2017.01.23追記
某氏よりいただいた正面1階窓のステンドグラスの写真

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
ステンドグラス (たくみ)
2016-01-04 22:47:48
はじめまして
かつてこのビルに住んでいた方から年賀状をいただきました。申年ということでサルの描かれたステンドグラス(2×3枚)を写真に撮ったものでした。1階正面にはまっていたものを保存してあるのだそうです。サルが木に登って柿を取り、下で仲間がそれを食べているという大変かわいらしい絵です。このように素敵な建築がなくなってしまってとても残念ですが、ステンドグラスだけでも残っていて本当によかったと思います。
 
 
 
>たくみ様 (流一)
2016-01-05 19:40:28
当のステンドグラスは外からは鉄格子ごしに見ることになって、なにを描いたものかよく判りませんでした。右上に枝につかまって柿に手を伸ばしている猿。右下の左下は柿を抱えている猿なのでしょうか? 右下には四つん這いの猿。右端の柿の木は判りやすい。
それにしてもずいぶんと贅沢に造られた建物だと思います。
 
 
 
追記 (流一)
2017-01-23 11:05:32
ステンドグラスの写真を追加しました。
 
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