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「あ・うん」向田邦子 読めて良かった

2017-07-23 16:53:52 | 

コメント欄は閉じておきます。

向田邦子原作の「あ・うん」を図書館で借りて読みました。

’80年のNHKドラマを見てから数十年経っています。

1989年に映画化され、2000年には正月スペシャルドラマとしてTBSで放送された。

 

昭和初期の山の手を舞台とした、製薬会社のサラリーマンの水田仙吉と

親友の実業家 門倉修造、門倉に思われる仙吉の妻たみ、

仙吉夫婦の一人娘さと子、門倉の愛を得られぬ妻の君子を中心とした、

昭和の支那事変前夜の庶民の暮らしを描いている。

タイトルの「あ・うん」は、仙吉の父初太郎がこの2人をさして

神社を守っている狛犬の阿(あ)と吽(うん)だ」と

評したことが作品の中で示されている。

 

映画化されたのは見ていなかった。門倉役は高倉健だった。

とても合っていると思う。

昭和も初期の頃の家は縁側があり、そこで親友同士で碁をしたりしています。

田舎の昔の家に縁側はあるけれど、都市部の家には縁側はない。

当時のサラリーマンは土曜日は半ドンでした。

水田の家も港区にあり会社からそれ程、遠くないので土曜日は早く帰ってこれるし、

とてものんびりしていると思える。戦争の影もあり不安もあるのですが、

中国での出来事なので、庶民はそれ程、切羽詰まった感じはないけれど・・・

さと子の恋人が兵隊に召集されることになったり、だんだん身近になっていく。

向田邦子は庶民の暮らしを描くのがとても上手い。

今どき、このような友達付き合いはないだろう。← 戦友。

もしかして当時だって、こんなに深い友情で結ばれた人たちもいないかもしれない。

いろいろな出来事が次から次へと起こるのが、ありそうで面白い。

 

 

 



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