蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

対独戦勝記念日  (bon)

2023-05-10 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日(5/9)、始めてロシア対独「戦勝記念式典」をyoutubeで見ました。
プーチン大統領の演説もロシア語(当然)で、見ていても何も分からないまま
最後まで見続けました。 それでも、軍事パレードの映像では、役割ごとに
違っている(?)軍服に身をまとった兵士たちのきびきびとした行進など、
その数にも驚かされました。戦車など軍事兵器は少なかったです。
 これらの見えている人達、そして見えていない多くの国民の頂点に立ち支配
しているプーチン大統領の存在感は確かにすごいと思いました。

       (Dメニューニュースより


 軍服に付けられたそれぞれの勲章が胸に光って、それらによってその人の
功績を示しているのでしょうが、同時に忠誠心の強さを表現し自らを鼓舞して
いる強さに比例しているようにも見えていました。 そんな人たちが式典の
前列に並んでいました。

       (東京新聞より)

 そもそも、1941年6月に独ソ不可侵条約を破棄したドイツが突如ソ連に侵攻
して第二次世界大戦が拡大したのです。ドイツ軍は北部ではモスクワやレニン
グラード、南部ではコーカサスに迫り、1942年8月に始まったスターリングラ
ード攻防戦は、翌年の2月にドイツ軍の敗北となり、その後はソ連軍が西進し
ドイツに迫り、結局1945年4月にベルリンを占領してドイツ軍が降伏したので
した。

      独ソ戦争
       (ヤフーニュースより)


 そして5月8日(ソ連では時差の関係で9日)ベルリンでドイツ無条件降伏の
調印が行われ、ソ連にとってこの日は、最大の記念日として世界に誇っている
のでしょう。(あのナポレオンの時もそうでしたが、冬の寒さがその反撃の
一因であったこともあるかもしれませんね。)

       (東洋経済オンラインより)

 

 そんな意味ある記念式典も、今年は、縮小されたとあり、20を超える都市
では式典は中止されたといわれています。その原因は、やはり現在のウクラ
イナ戦に兵力、戦力が注入された影響によるとの説が流れていました。

 そんな中で、プーチン大統領の挨拶に、(後刻の解説で)『「本当の戦争」
が再びロシアに対して行われており、西側諸国はロシアを破壊しようとして
いる』『ロシアは平和な未来を望んでおり、ウクライナでの「特別軍事作戦」
は国全体が賛同している』『西側諸国は1945年にソ連がナチス・ドイツ
に勝利したことを忘れている』などと指摘し世界に向けて訴えていたのです。

 長引くウクライナ侵攻で、露軍にも多くの戦死者があり、かなりの被害に
苦しむ国民に対して、現状の意義の正当性と更なる忠誠心を促すものである
のでしょう。

 そして演説は、『日本の軍国主義との戦いでの中国兵の功績に敬意を表す』
とも述べ、経済分野などでロシア寄りの姿勢をとる中国への配慮を示してい
ました。

             

 緊迫するウクライナ―ロシアの戦争は、対西側諸国とロシアの戦いに発展
しつつある現状にあり、張りつめた中で迎える「戦勝記念日」を控えた5/3の
クレムリン宮殿での「ドローン攻撃」は、何とも ヒッチコック映画などでの
「おふざけ寸劇」みたいな出来事で、しかし、事実ですからこれが何を意味
しているかは全く不明ですね。「攻撃」ですかね?

 ウクライナは数日のうちに大規模な反攻に出るとの報道がありますが、そ
の時期、その場所はどこかさらに緊張が高まっています。 ゼレンスキー大
統領は、「あの戦争で命を奪われた人々を、世界が追悼するのは5月8日だ」
とのべ、2014年のクリミア併合以来、記念日を欧州と同じ5/8として反発して
います。

                

 日頃からあまり深い関心を持ってこなかったツケが、今一つ理解の深まり
が足りない原因であるのですが、それにしても、この現実の争い(戦争)が
どうして、成り立っているのか(1年半近くも続いて、なお拡大基調にある)
不思議でならないのですね。このようなことが、国レベルで行われていること
が・・。どうしてこのようなことが平然と起こっているのでしょうか?

 小学生みたいな疑問ですが、多くの人を殺害し、建物、設備を破壊し、そ
して自らも平和で安穏とできない状況に追い込まれている。 不思議ですね。
地球的には、もっと恐ろしい温暖化や生物絶滅の進行が加速度的に進んでいる
危機にあると分かっていながら・・。

 

 

 

I Girasoli (ひまわり/Sunflower) - Love theme from 'Sunflower'

 

 

 

 

コメント (4)
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