その昔 あるところに 三人目の娘が生まれたそうな
一人目は男の子 二人目は女の子
そして三人目がお腹に出来たとき この母は思った
こんなに元気に動く子だから きっと男の子
そして生まれた子供は 意外や女の子だった・・・今回お産した娘のこと
生まれたとき 思わずドクターに言ったものだった
あら~ お腹で男の子の印 付けそこなってきたみたい
その証拠に 幼稚園まで 兄のミニカーで遊ぶのが主だった
三人目となると おかしなもので うちではその子 その子のテーマカラーが
自然と出来ていた
ただ単に 服とかの持ち物を混同しないためでもあったと思うが
もっと単純に 一人目は男の子だから 自然と青系のものが多かったし
二番目の女の子は 当然 赤やピンクが多かった
そして三番目になると 着せたい色はその ほかの色だと ふっと思ったのだ
青 そして赤・・・・じゃ 残りは黄色かと。。。おぉ 信号やがな
ぐらいのセンスしかなかったのも事実
しかも それすら気にならなくなって どうせ意思のない頃だからと
息子や姉のお下がりも 平気で着せていた
昔はみ~んな そうだったのよね(言い訳?)
ある時 おすわりも出来るようになって ベビーカーで買い物に出たら
顔なじみになった お婆ちゃんが声をかけてくれた
「あらぁ~ 今日はお姉ちゃんのお靴履いてるのねぇ~」
???
この時 珍しく新調した赤い靴を履かせていたのだが・・・
ひょっとして ず~~っと男の子と思ってた???
「すいません この子 女の子なんですぅ~」
「アラァ~? ごめんなさい いつも黄色や青い服が多かったから
てっきり男の子かと・・・・ ごめんね」
後年 娘に言われたことだった
「私はいっつも黄色やお下がりばっかだね」
黄色 いい色じゃん ひまわりみたいでさ
そう言えば 初めて買ったカーテンも 黄色だったし・・
この母だって 幼少の頃は 姉のお下がりをよく着てたけど
当時は 着られるようになったのが嬉しかったもんだった
そんな時代だったけど 娘には 違うようだった
些細なことが しっかり記憶に残るもんだね
あ~ 昔と違って 写真や8ミリフィルムがしっかり残っているから
きっと余計 上書きされたのかも知れない
赤ん坊の頃の髪型も 少し伸びると頬にかかるクセの毛質だった
赤ん坊独特の 涙 洟水で 頬に張り付くので なにかいい方法はと
寝ている時に 洟水でくっついたままハサミで 斜めにカットして
我ながら 画期的な解決策だと思ったのだが
やはり後年になってから 娘が幼い頃の写真を見て言った
「変な髪型にされた私って 可哀相~~~」
え? 何を言う?
赤ん坊の髪型なんて 親が世話をやりやすけりゃいいじゃん
気にする年頃じゃないしさ
三人の子供のヘアカットも 小学生までは ワタシが切っていた
天パーの亭主のも 不倫が発覚するまで ワタシがカットしてたのだ
発覚してからは 断固断って今に至る・・・・触りたくないし。。。
話がそれた
息子も 天パーがあって多少 雑な切り方でもまとまったし
長女も猫っ毛だったので それなりにだったが 下の娘は
ワタシと同じで しっかり直毛で 前髪をちょっと雑に切ると
斜めカットになってしまう
後年 聞かされたことには「怒られるからガマンしてた」ですと
三人目は ガマンすることが多かったらしい
御蔭で今や 産後数週間で ヘアカットにも出かけるし
(もちろん 赤ん坊はワタシが子守りしてるのであるが)
大学生の頃は カットモデルにもなったことがある
不遇な幼少経験からの反動でっか?
あ~~ぁ~ 洟垂れて ア~ウ~言ってる時が
親も子もシアワセだったのやも