さて その日の夕飯時
妙にキゲンいい亭主・・・もちろん 体裁だけなのは承知である
どうしたって 買ってもらいたいが 自分の口からは言えないらしい
それで ご機嫌伺いしてるらしいが 長年の習いから ウザイだけである
ちょっとイジメてみよう
「どう? 直った? モニター」直ってないのは百も承知
「・・・ムリだった」
「○○(息子)に聞いたら モニターだけなら結構安いってよ」
実は 亭主が帰ってくる前に電話したのだ・・息子に
亭主よか先に 情報を知る必要があるのは今までの習得した戦略のひとつ
そうしたら 亭主も朝早くに電話してたらしい・・・
息子の会社なら なんでも転がってると思っている亭主は
自分からは何一つ 手を差し伸べたこともないくせに
イザ自分が困ると 子供からでも搾取するのは平気なのだ
しかし イジメてみたものの ないと仕事に困るのも目に見えているから
息子に相談したら 早速に 価格と 機種など調べてくれたのだった
話題が出たとあって 一気にキゲンがアップした亭主
が ここでしっかりダメ押しはかかせない・・悲しい習いである
「今はおカネないからさ・・・・あなた いくらぐらいなら出せるの?」
「・・・・・・」
見つけられないヘソクリの あぶり出し作戦である
常々あやしい素振りには気がついていたのだが
小銭は見つけていたが どうにも大きなの方が見つけられないんだなぁ
さぁて 突然のヘソクリ査察に 目が点々になった亭主
食べてる最中だから いつものトイレでのシンキングタイムも取れない
ここがミソなのである 考える隙を与えてはいけない
さてここから某所の取調室の 刑事と犯人の様相になってきた・・ドラマの見すぎ
鬼と仏の捜査官の両方をしなくっちゃなんないが 仕方なかんべ
「んなもん ないよ・・・・」 ん? ナゼにシラを切る? ピ~~ン
「今までのこともあるしね・・ ないことはないやん・・ん?」 ほれ どうや
「・・・ないって」 ガンコなヤツ ほな役柄チェンジ
「うちはね ○○(息子)のお式に合わせていたから 今はないのよね
支払いもあれこれ まだ残ってるし 協力してくれると 助かるけどな
・・ちょっとぐらいは あるでしょ?」
「・・・・」
「・・・ねぇ?」
「・・・うあ?」 なぁに すっとぼけてんだい? 鬼になってもええんやで
「ちょっとならさぁ? ん?」 後 ひと押しか
「結婚式の牧師さんも言うてたやん『隠し事をしてはいけません』って」
そんなワタシに根負けした亭主 ポロっと口からこぼれた・・入れ歯じゃない
「・・・そんなにはない。。。」
ピンポ~~ン
ちょっと 奥さん 聞きはりましたぁ~~?
『そんなには・・・』ってことは あるってことやんか
その後 下手なことは言うまいと 貝のように口をつぐんでしまった亭主
ふふん オモロイから もうちょい 放っとこかなぁ~~