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ベスト・オブ・スパイダーマン

2013-02-21 | 漫画
某ラジオにはおすすめ漫画ということでメッセージ送って読んでもらってたのに
(反応は薄かったけどさ)紹介記事書くの忘れてたw
ということで春のアメコミ邦訳紹介その2です。

1962年の連載スタートから50年。
スパイダーマンは紆余曲折ありながらも「あなたの親愛なる隣人」として
常に読者に寄り添い、活躍してきました。
高校生から大学生になり、社会人になり、結婚し・・・と
ゆっくりとした速度ではありますが、読者とともに人生を歩み
お金のなさや周り(特にJ・ジョナ・ジェイムスン)の無理解にぼやきながらも
街のチンピラから宇宙規模の敵にまで立ち向かうヒーローとして
ニューヨークを中心に、宇宙の平和を守ってきたのです。

ベスト・オブ・スパイダーマン」は1994年10月に発売された
30周年記念本「The Very Best Of Spider-Man」の邦訳であり、
62年から92年までのエピソードから選ばれた8編が収録されています。
(つまり、ここ20年ほどのエピソードは未収録)
そのセレクトの基準は、ストーリー上の重要エピソードというよりも
(グエンの死も、MJとの結婚も未収録・・・)
スパイダーマン/ピーター・パーカーの内面について触れたエピソードを
中心にしているように思います。

スパイダーマンの誕生編は当然として、
肉体的/精神的に追い詰められながらも最後の力を振り絞って活躍するエピソードや
恩師や親友との戦いの中での葛藤、
そして「あなたの親愛なる隣人」の面目躍如たる名エピソード
「スパイダーマンを集める少年」。
前後の繋がりを抜きにセレクトされているせいでわかりにくい回もありますが
その点は解説が挟まっているので、そちらを参考に読むことをおすすめします。

スパイダーマンのヒーローとしてのスペックは決して低くはない
(壁貼りつき、蜘蛛糸(この収録作時点では化学合成繊維)以外にも
 怪力や危険察知能力(スパイダーセンス)も持っています)わけですが
それでも彼は、常に肉体的/精神的にギリギリの戦いを行っているように思います。
それは、ピーターが我々と同じごくありふれた青年である・・・
年老いた家族について悩み、恋愛に悩み、仕事に悩み、友情に悩み、
そしてそんな自分がヒーローをやっていることに悩む、そんな青年であるが故に
彼の活躍の場は常にギリギリになってしまうわけで、
その一挙一動に我々読者は惹きつけられてしまうわけです。

この傑作選の(原書の)後には悪名高い「クローン・サーガ」があったり、
最近でも「シビル・ウォー」後に様々な紆余曲折があったピーター/スパイダーマン。
アメリカでの現在もかなりのっぴきならない事態が進行中の模様です。
そんなここ20年のスパイダーマンのベスト作も含めた作品集も
いつか出してくれないかなぁ・・・とつい思ってしまう作品です。


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