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バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー

2013-06-20 | 漫画
給料日にふらりと本屋に行って、買いそびれていたこれを買いました。
・・・買わなくちゃいけない邦訳本多いんだよな・・・(遠い目)

バットマンの相棒、ザ・ボーイ・ワンダー(驚異の少年)ことロビン。
その初代はサーカスの空中ブランコ芸人の息子、ディック・グレイソン。
両親を犯罪者に事故に見せかけて殺され、天涯孤独になった彼を引き取り
鍛え上げたのがバットマンことブルース・ウェインでした。

そして時は流れ、ディックも成長。バットマンの元を離れ
独立したヒーローであるナイトウィングを名乗り活躍することになります。
そんなときにバットマンが出会ったのが、
バットモービルのタイヤを盗もうとする少年・・・
ジェイソン・トッドでした。

父は犯罪者、母は病死。
天涯孤独の身であった彼はバットマンに引き取られ、2代目ロビンとなりますが
父がトゥーフェイスの部下であり、犯罪失敗によって殺された、ということを知った後
彼の心は怒りに支配されてしまいます。

ブルースとジェイソンの心のすれ違いと
ジェイソンが手に入れた本当の母に関する手がかり、
そして、中東にミサイルを売りさばこうとするジョーカー・・・
この3つが、バットマン史上最大の悲劇の引き金を引くのです。

「2代目ロビンの死」「生死決定は電話投票で」という
エピソードは有名ですが、こうして実際に読んでみると
ジェイソンというキャラの持つ悲劇性が際立つ作品であるとともに
ここからバットマンの変質が始まっていったんだなぁ、と
いろいろと感慨深くなるような作品です。
(実在の人物や国をこういう使い方しちゃうあたりが80年代末のアメリカ的というか
 正直今では若干引くわー、って展開がラストにあったりもしますが・・・)

同時収録は3代目ロビン(仮)デビューのストーリーである
「ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング」。
タイタンズとのクロスオーバーとして描かれる
ジェイソンを失い、凶暴性を強めるバットマンと
謎のストーカーに付きまとわれるナイトウィング、
そして暗躍するトゥーフェイス、というこれまた読み応えのある1作。
今のアメコミ絵に慣れていると若干厳しいかもしれない
80年代的な絵の作品ではありますが(個人的には大好きです)
バットマンが好き、という人にはぜひとも読んでほしい1冊です。

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