ワールド・オブ・スパイダーバース

次元を渡りスパイダーマンを喰らう強敵・インヘリターズに
あらゆる並行次元から集まったスパイダーマンたちが立ち向かう物語、
それが「スパイダーバース」。

その戦いの中で、集まったスパイダーマンたちの何人かは
それぞれこの戦いに勝利するために別行動をとっておりました。

”予言の存在”の一人・花嫁（ブライド）であることを知り、
敵をおびき寄せるために次元を渡り歩くことにしたシルクと
彼女を守るために追ったスパイダーウーマン、スパイダーマン･ノワール。

敵の不死の秘密・・・クローン技術を探るために敵本拠地に踏み込んだ
ベン･ライリー、ケイン、ジェシカ・ドリューのピーター･パーカーのクローン3人、
またの名を「スカーレット・スパイダーズ」。

まだ向かっていない世界を巡り、新しいスパイダーマンを仲間に加えるために
平行世界を旅する二人のアルティメットなスパイダーマン・・・
ピーター･パーカー（アニメ「アルティメット･スパイダーマン」版）と
マイルズ・モラレスの少年二人組。

敵の肉体の秘密を探るため、その死体を解剖すべく未来世界を訪ねた
スパイダーマン2099、レディ･スパイダー、シックスアーム･スパイダーマン。

敵の一人を寝返らせるため、説得に向かった
スパイダーUK、スパイダーマン･インディア、スパイダーパンク、
スパイダーガール（アーニャ・コラソン）、スパイダーガール（アシュレイ･バートン）。

彼らの「別行動」はそれぞれが本編に多大な影響を与えていくわけですが、
そこで何があったのか、は本編ではあまり触れることはできませんでした。
今作はそんな彼らの別行動で何があったか、や、
「エッジ･オブ･スパイダーバース」のように集まったスパイダーマンたちの過去、
（スパイダーパンクの過去、かっこいいぞ・・・！）
また、本編に登場していない数々のスパイダーマン・・・
お菓子の広告漫画版、新聞漫画版、
女の子向け漫画版、馴染み深いところではカプコンの格闘ゲーム版について書かれた短編、
・・・そして、この戦いを乗り越えた一人の決断、が描かれていきます。

・・・みんな大好きあのロボについてのストーリーも収録されていますので、
「スパイダーバース」本編は買ったけど「エッジ・オブ～」は読んでないなぁ、という方も
本書はぜひ読んでくださいませ。
お値段は「スパイダーバース」＋1000円ですが、ページ数は倍以上となっています。

そして9月にはこの戦いで中心となったキャラのひとり、
「スペリアー･スパイダーマン」がその登場から邦訳開始。
ピーター･パーカーに何が起こって、その精神をDr.オクトパスに乗っ取られることになったのか？
悪の心を持つオットーが、何故正義のスパイダーマンになったのか？
今作まで読み進めた皆様、ぜひお見逃しなく。

ワールド･オブ･スパイダーバース